身近な労働搾取の生涯損失は2778万円! 会社を辞めずに身を守る方法

モンスター社員

こんにちは、ひつじ先輩です。

この記事では、モンスター社員7年目のわたしが身近な労働搾取について解説します。

また、会社を辞めずに身を守る方法を書きます。

 

労働搾取は、一部のブラック企業や海外だけの話ではありません。

一般的な日本企業に勤めている人なら、全員が被害者といってもいい身近な問題です。

 

一番分かりやすいのは、サービス残業。

常識とされている5分前行動だって、その時間分の賃金を払わないなら立派な労働搾取です。

 

小さなサービス残業であっても、何年も続けば大きな搾取となります。

そこに飲み会・無給のイベントなど、別の搾取も乗ってくるのです。

 

30年働いたとして、労働搾取による損失を計算してみたところ合計2,778万円になりました。

年収や環境によって異なるが、一般的な企業を想定。内訳は後述

 

しかし、小さな労働搾取すらまったくない企業など、ほとんどありません。

また、サクッと転職できる人もほとんどいません。

 

そこでこの記事ではまず、身近な労働搾取とその損失額について。

さらに、こうした労働搾取から会社を辞めずに身を守る方法を書きます。

労働搾取と損失額

一般的な日本企業で見られる労働搾取。

その損失額を計算しました。

  1. サービス残業・・・1,470万円
  2. 飲み会・・・396万円
  3. イベントなど・・・288万円
  4. 休日のメール・電話・・・144万円
  5. 有給を使わせない・・・480万円

合計は2,778万円。

 

とても大きな金額ですが、特別ブラックではない普通の企業を想定した計算です。

小さな労働搾取でも、30年続けば大きな被害になります。

 

この章では、これらの労働搾取の5つのパターンを解説。

また、各項目の損失額をどのように計算したのか紹介していきます。

 

計算の条件は以下です。

  • 労働年数:30年
  • 労働日数/年:245日 (休日120日)
  • 時給:2,000円 (年収約400万円)
労働条件・受ける搾取は人によって異なる。あくまでざっくりとした計算。

 

1.サービス残業

「残業時間を記録しない」のは、完全にブラック。

そうでなかったとしても、

  • 昼休憩
  • 夕方

1日に3度、搾取の手は忍び寄ってきます。

 

朝、周囲の空気に引きずられて20分早く出社。

昼休憩、みんながすぐには休まないので12時20分まで働く。

定時、キリのいいところまで進めようと20分長く仕事する。

 

これだけでも1日に1時間、本来よりも長く働いています。

でも「短い時間だから」と残業を記録しない文化、よくありますよね。

 

最初にも書きましたが、短い時間でも給料を支払わないなら労働搾取です。

 

サービス残業の搾取金額

毎日1時間搾取されたら、年間の労働日は245日なので245時間の損失。

30年で、7,350時間の損失になります。

 

これを時給2,000円でお金に直すと、約1,470万円になります。

誤字でも計算ミスでもなく、1,000万円を超える

 

2.飲み会

「会社の飲み会へのモチベーションは高いですか?」の問いに、「楽しんだ記憶がない」と回答した人が、39%で最も多かった。
(引用元:会社の飲み会、4割がツライ!?「楽しんだことがない」)

約4割の人にとって、会社の飲み会は楽しくありません。

 

しかし、飲み会が自由参加でないのも日本の企業の特徴。

 

忘・新年会だからと参加を強制する。

若者に幹事を押し付けて強制参加にする。

出欠も取らずに全員参加させる。

 

会社の飲み会の目的は、業務の円滑化。

労働のための行為を強制し、無給で時間を奪うのはまぎれもない搾取です。

 

飲み会の搾取金額

かかる時間が3時間だとします。

時給2,000円でお金に換算すると6,000円。

 

飲み代が5,000円だとすれば、飲み会1回の損失は合計11,000円です。

 

飲み会が月に1回あるとすると、年に12回。

30年で、360回あります。

 

11,000円の損失を360回くり返すと、損失額は396万円になります。

 

3.イベントなど

運動会・ボランティア・レクリエーションなどのイベント。

給料が支払われないパターンが多いです。

 

  • みんな行ってるから
  • 会社のイベントだから
  • 誰かが行かなければならないから

といった、理由にならない理由で参加を強制されます。

 

これはもちろん、労働者の時間を不当に奪う搾取です。

 

イベントなどの搾取金額

イベントなどの回数・時間の長さは、会社によって特に大きく変わる部分でしょう。

しかし今回は、ざっくり月1回・4時間だとして計算してみます。

休日に半日くらい拘束されるイメージ

 

月に4時間の損失は、1年で48時間になります。

これが30年続くと、1,440時間の損失。

 

時給2,000円でお金に直すと、288万円になります。

 

4.休日のメール・電話

休日や退社後に、メールや電話で時間が搾取されるパターンです。

これをきちんと記録して、給与を支払っている企業は少ないでしょう。

 

こうした対応がある時点で、少なからず労働搾取が発生しています。

 

メール・電話の搾取金額

ざっくり1回の対応に、10分かかるとします。

週に3回対応があるなら、月に12回なので120分。

 

月に2時間(120分)の損失は、1年で24時間になります。

これが30年続くと、720時間の損失。

 

時給2,000円でお金に直すと、144万円になります。

 

5.使えない有給

日本人の有給休暇の取得率は未だ低く、世界19ヶ国の中で3年連続最下位の50%という結果になりました。(引用元:【世界19ヶ国 有給休暇・国際比較調査2018】 日本の有休取得率、有休取得日数、ともに世界最下位)

20日与えられた休暇のうち、10日しか使えていないのが一般的な日本人労働者です。

 

有給は、労働者に与えられた権利です。

本来は、すべて取得できます。

 

しかし、有給は企業にとっては取られるほど損。

給与の支払いがあるのに、労働力が得られない

 

そこで企業は、多すぎる業務を与えたり、有給が取れない環境を放置しています。

これも、まぎれもない労働搾取です。

 

使えない有給の搾取金額

一般的な日本人労働者であれば1年に10日、有給が使えないまま消えます。

これが30年続くと、300日が消えてしまいます。

 

1日に8時間働くとすると、300日は2,400時間です。

時給2,000円でお金に直すと、480万円になります。

 

労働搾取と「空気」

具体的な対策の前に、わたしたちが労働を搾取されてしまう原因について書きます。

 

労働搾取と「空気」

わたしたち労働者が搾取されつづけるのは、「空気」を重んじるからです。

言いかえるなら「集団の和」「同調圧力」。

 

細かいサービス残業をやる。

飲み会・イベントに参加。

有給を取らない。

 

これらはすべて、空気を読んだ結果です。

もしあなたが1人で働いていたら、こんな非合理な働き方はしないはず。

 

みんなと同じでなければ、嫌われる。

干される。

 

労働搾取は、こうした恐怖・同調圧力に屈したときに起こります。

そして、奴隷が増えて喜ぶのは企業だけです。

 

空気を読まないと失う物

一番の敵は、「空気」です。

空気を無視しなければ、労働搾取から身は守れません。

 

しかし、和を重んじる日本社会でKYになれば、失う物もでてきます。

 

「空気」を無視すると、

  1. 人間関係
  2. 評価

を失います。

 

1.人間関係

少なくとも、人間関係のために空気を読む価値はありません。

 

会社の人間関係をよくしても、仕事が円滑に進むだけです。

 

仕事が進んでも、あなたの給料にはわずかな影響しかありません。

そのためにプライベートな時間を犠牲にすれば、ただ損をするだけです。

 

さらに会社の人間関係など、10年もすれば異動・転職でリセットされます。

二度と思い出さない相手ばかりなのです。

 

会社での人間関係を保とうとすると、労働搾取への泣き寝入りを余儀なくされます。

友情を楽しみたければ、プライベートで楽しむほうがコスパがいいです。

 

仕事は進めづらくなるかもしれませんが、それだけです。

仕事が遅れて損するのは、あなたではなく会社です。

 

2.評価

今、会社での評価が高い人には、空気を無視するのはおすすめできないかもしれません。

超長期的には、昇給による金銭的メリットが見込めるからです。

 

昇給で年収が

  • 100万円上がった状態で、30年働けば差額は3,000万円
  • 300万円上がった状態で、10年働けば差額は3,000万円

です。

3,000万円ならば、この記事で試算した労働搾取による生涯損失2,778万円を上回ります。

 

逆に上記くらいの昇給が見込めないなら、評価は捨ててOK。

「空気」を無視して、労働搾取から身を守ったほうが人生を豊かにできます。

 

労働搾取から身を守る

身近な労働搾取には、以下の5つがありました。

  1. サービス残業
  2. 飲み会
  3. イベントなど
  4. 休日のメール・電話
  5. 有給を使わせない

 

こうした搾取がまったくない企業は少ないです。

また、転職は誰でもカンタンにできることではありません。

 

会社を辞めずに労働搾取から身を守る方法は、大まかに言って以下の3つです。

  1. 自主的に搾取されるのをやめる
  2. 給料をもらえるように交渉する
  3. 給料がもらえないことを理由に断る

有給が取れない問題以外は、これで改善します。

3ステップを、順に解説していきます。

 

有給については、取り方を別の記事で解説しています。

有給を使い切る方法。モンスター社員7年目スキル、全部書きました
有給を使い切る方法をモンスター社員が解説。有給1日には16,448円の価値があり、20日余らせると約32万円の損失。全部使うための基礎知識・話し方・心構えをまとめた。

ぜひ、読んでみてください。

 

1.自主的に搾取されない

まずは、明確な指示がない労働搾取の場合です。

自主的に搾取されるのを、止めましょう。

 

周囲がサビ残していようが、全員が飲み会に参加していようが。

空気を読んで合わせていては、搾取から身を守れません。

 

労働搾取の拒絶は当然の行いですが、いきなり0にするのには抵抗があるでしょう。

そんなときは、まずは搾取される時間や回数を減らします。

 

たとえば、

  • 1日1時間していたサビ残を、40分に減らしてみる
  • 毎回行っていた飲み会を、2回に1回断る

といった対応です。

 

無理せず、小さなところからはじめましょう。

 

2.給料をもらえるよう交渉

明確な指示がある労働搾取の場合。

もしくは自主的に搾取されるのをやめたら、指示や叱責が来た場合。

 

これは、上司と話すしかありません。

 

まずは

ひつじ
ひつじ

○○は業務なので、残業代をつけさせていただきたいです

などと、できるだけ申し訳なさそうに話します。

申し訳なくないし、あまり対立をやわらげる効果もないですが、怒って言うよりはましです。

 

「コレマデハー」「ミンナハー」などと言って話にならないなら、第二段階。

ひつじ
ひつじ

お給料がいただけないなら、その業務には対応できないです・・・

 

給料をはらうか、業務を免除するか。

申し訳なさそうに、しかし決して譲らずに二択を迫ります。

 

3.給料がもらえないので断る

それでも残業代をつけさせてもらえないなら、実際にその業務を放棄します。

 

これはあくまで、労働搾取から身を守る交渉が目的。

業務へのマイナスの影響は少ないほうがいいので、段階的に放棄していきまましょう。

 

たとえば、

  • 始業の20分前にやっていた雑務を、10分前・5分前と遅らせる
  • イベントなどは行くが、どんどん遅刻がひどくなっていく
  • 休日のメール・電話への対応の質が、どんどん落ちていく

など。

 

これで小さな支障がでれば、上司からまた指示や叱責が来るはず。

そのときにあらためて、給料をはらうか、業務を免除するかを要求しましょう。

 

給与が支払われないのに、業務を強制するのは完全なパワハラです。

それを拒否しても、カンタンには解雇されません。

 

正社員はカンタンにはクビにならない話を、こちらの記事で書きました。

仕事できないくらいでクビはない! モンスター社員7年目の生存戦略
仕事ができない正社員7年目のわたしがクビにならないためにやっていること・やらないことを書く。「能力不足」「ミスが多い」くらいやらかしたところで会社は解雇されない。「遅刻しない」「指示に従う」あたりが重要。

ぜひ、読んでみてください。

 

労働搾取 まとめ

まとめます。

 

労働搾取と損失額

一般的な日本企業で横行している労働搾取の損失額を計算した。

  1. サービス残業・・・1,470万円
  2. 飲み会・・・396万円
  3. イベントなど・・・288万円
  4. 休日のメール・電話・・・144万円
  5. 有給を使わせない・・・480万円

合計は2,778万円。

特別ブラックではない普通の企業を想定しても、30年続けば大きな被害になる。

 

労働搾取から身を守る

労働搾取と「空気」

わたしたち労働者が搾取されつづけるのは、「空気」を重んじるから。

労働搾取は、人が同調圧力に屈したときに起こる。

 

空気を無視しなければ、労働搾取から身は守れない。

 

「空気」を無視すると、

  1. 人間関係
  2. 評価

を失うが、実はこの2つに大した価値はない。

 

労働搾取から身を守る

対策は

  1. 自主的に搾取されるのをやめる
  2. 給料をもらえるように交渉する
  3. 給料がもらえないことを理由に断る

の3つ。

 

  • 1日1時間していたサビ残を、40分に減らしてみる
  • 毎回行っていた飲み会を、2回に1回断る

など、小さなことから始める。

 

労働からの逆搾取

企業は「空気」を巧みに利用して、労働者を搾取します。

企業文化・不文律の中には、長年培われた搾取のテクニックが組み込まれています。

 

それに対抗するには、「こちらが搾取してやる」くらいの気概がなくてはいけません。

これ以上損したくないのであれば、そのためのテクニック・立ち回りを学ぶべきです。

 

わたしはモンスター社員として7年、自らの権利保護・利益確保に努めてきました。

労働者の立場であっても、クビにならず搾取を避けるテクニックはたくさんあります。

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