年間残業10時間を達成した、残業しないで帰る方法をまとめます。
Openworkが2018年に行った調査によれば、月の平均残業時間は28時間。
1日1時間以上残業する計算ですから、未だに残業が当然とされる職場は多いと言えます。
残業が当たり前となるのは、効率化や人員配置に失敗しているからです。
これは経営の失敗であり、1社員の責任ではありません。
しかし自分に責任がなくても、自分だけ残業しないで帰るのは気が引ける人も多いはず。
このまとめでは、周囲を気にせず帰れるようになる考え方。
そして、残業しないで帰る方法を解説していきます。
残業しないで帰る考え方
残業しないで帰るために必要な考え方は、
- 残業しないのは当たり前
- 評価は気にしない
- クビにはならないと知る
の3つです。
1.残業しないのは当たり前
残業が当たり前の職場にいると、残業が当然だと思い込むようになります。
残業しないで帰るためにはまず、残業が当たり前だという考えを捨てる必要があります。
「定時」とは「仕事はこの時間まで」と”定”められた”時”間です。
ちょっと言葉の意味を考えるだけでも、残業が当然の毎日がおかしいと分かります。
常に残業があるのは、人を十分に雇えていないからです。
しかし本来、残業があるほど仕事があるなら人を雇う金だってあるはずです。
それなのに金がない理由は、
- 無駄な業務に人件費をかけているから
- ビジネスモデルがオワコンだから
のいずれかです。
残業が常にあるのは、会社側が非効率を許していることに他なりません。
これはまったく当たり前ではなく、異常な状況なのです。
ここまで、効率の視点から残業は当然ではないという話をしました。
これは
- 倫理的な視点
- 法律的な視点
でも同じ結論になります。
詳しくは、こちらの記事で書きました。

ぜひ、読んでみてください。
2.評価は気にしない
残念ながら、残業しないと評価・評判の面ではマイナスです。
残業しなければ、こなせる業務量は確実に減ります。
その分のしわ寄せは周囲へ行く訳ですし、残業を「やる気」と捉える文化は根強いです。
周囲から嫌われやすくなるのは確実です。
上司に嫌われれば、評価も低くされるでしょう。
しかし、

評価が低ければ年収が上がらない。
だから残業するしかない。
と判断するのは早計です。
残業がある生活とない生活では、年間何百時間も人生の使いかたが変わります。
それに対して、会社員の平均的な昇給は月あたり7,000円以下です。
さらに、残業しない人を嫌い、評価しないような人は、
- 定時より早く来ない
- 荒天を予期して早出しない
- 理由なく有給を取る
- 人より有給を取る
- 労働組合の雑用をやらない
- 特定の政党に投票しない
- 会社のイベントに来ない
- 飲み会で酒を注がない
- 飲み会を休む
- 資格を取らない
- 自分に相談がない
- etc・・・
こうした理由でも、嫌ってくる可能性が高い人たちです。
このすべてに対応してまで、評価・昇給を守るのは割りに合うのでしょうか?
評価など気にせずに生きるほうが、わずかな昇給よりも価値があるのではないでしょうか?
わたしは実際にノー残業を貫き、周囲には嫌われていました。
残業しない人が嫌われる理由と嫌われるとどうなるか、こちらの記事でまとめています。

ぜひ、読んでみてください。
3.クビにはならないと知る
残業をしないで帰る妨げになる、3つ目の障害は、

残業をしないと、いつか突然クビにされるのでは?
という考えです。
残業をしなかったとしても、クビにはなりません。
正確には、自主的に残業しなかったとしても大丈夫です。
注意点は、上司の指示を無視しないことです。
明確な残業の指示を無視し続ければ、長期的にはクビになります。
逆に言えば、指示がなければ残業しなくてよいのです。
空気を読んで残業したり、こちらから残業させてくれと頼んだりする必要はありません。
そうした残業はしないで帰っても、クビにはなりません。
残業が残念ながら合法であること、その法律の意図についてこちらで触れています。

興味があれば覗いてみてください。
残業しないで帰る唯一の方法
残業しないで帰る唯一の方法は、仕事を終わらせないこと。
仕事が終わってなくても帰る。
それしかありません。
1.「終わらせる」は現実的でない
理由は、
- 終わらせるのは、簡単ではない
- 終わらせても、更に仕事を振られる
の2つです。
終わらせるのは、簡単ではない
もっと効率化する。
もっと頑張る。
そして、定時までに終わらせる。
職場にそんな優秀な前例がいるなら不可能ではないかもしれませんが、茨の道です。
常人は、急に倍の仕事をこなせるようになったりしません。
前例となる人がいないなら、そもそも無理な量である可能性が高いです。
残業前提の量なのなら、終わらせようとするのは無駄な抵抗です。
終わらせても、更に仕事を振られる
超頑張って仕事をこなして定時で帰れるようになっても、絶望が待っています。
仕事を増やされるのです。
上司の立場で考えてみます。
みんなが残業をしている職場で、1人だけ残業をしない人がいる。
この場合、上司は

残業をしない人に、仕事をもっと振ろう
と思うでしょう。
だって残業しないってことは、まだ余裕があるってことですから。
みんなが残業しているのに、1人だけ残業しないなんて不平等ですから。
仕事をこなしきれるようになっても、残業しないで帰ることはできません。
こなしきれない仕事が来るだけなのです。
2.残業しないで帰る唯一の方法
仕事が終わってなくても帰ります。
明確な業務命令として残業を指示されない限り、ただひたすらに定時に帰ります。
急に定時に帰るのが恐ければ、じわじわ残業を短く切り上げます。
仕事が終わってないのに帰るようにすれば、仕事を増やされることはありません。
上司が仕事を振ってくるのは、こちらが仕事をこなしてくれると思っているからです。

こいつにはできない。
こなしてくれない。
迷惑をかけられるかも。
あくまで小さな遅れやミスを繰り返し、上司から自分への信頼を削っていきます。
これで、劇的に仕事が減ります。
働く時間が減っても大きな失敗を避けるためには、重要度を見極めるのが大事です。
- 金額が大きい仕事
- はっきりと指示された仕事
- 関与している人数が多い仕事
などの観点で最重要を絞り込み、一切余計なことはせずに最低限の質で終わらせます。
これで、最悪の大失敗だけは避けていけるでしょう。
残業をしないたった1つの方法については、こちらの記事に詳しくまとめました。

ぜひ、読んでみてください。
1分の残業もしたくない
残業をしないで帰る。
さらに言えば、1分も無駄にしたくない。
わたしはただ残業しないだけでなく、定時ジャストのダッシュを信条としていました。
定時ちょうどにこだわるあなたへ、
- 定時前後に仕事を振らせない方法
- 定時ぴったりに帰る方法
を紹介します。
1.定時前後に仕事を振らせない
定時ダッシュ初心者にとって、定時前後に仕事を振ってくる人は天敵です。
慣れると「時間なんで帰ります」で結構押し切れるようになりますが、これは荒業です。
あまり角を立てないように、少しでも残業しないためには、
- 明日に回す
- 納期を確認
- 理由をつけて帰る
- 相手が帰ったら帰る
- 質を落として分からせる
の5つの方法があります。
定時間際の駆け引き・立ち回りについて、かなり具体的にこちらの記事で解説しました。

ぜひ、読んでみてください。
2.定時ジャストに帰る
定時を過ぎてもダラダラと職場にいるのは無駄です。
面倒事が飛んでくるリスクもあります。
定時ジャストに帰るためには、早い段階からの準備が必要です。
具体的には、定時の90分前には帰宅に向けた戦いが始まっています。
定時帰宅のための準備については、こちらの記事で書きました。

ぜひ、読んでみてください。
「残業しない」の記事まとめ
1.仕事が多すぎる対処法
ここまで紹介してきた残業しない方法は、一言で言えば
です。
私自身だけでなく、複数の人が実践済み。
必ず効果がある方法です。
しかし、割と荒っぽい方法であるのは事実です。
人によっては試したくない、試せないかもしれません。
そこで、もう少し試すハードルが低い「多すぎる仕事への対処法」をこちらでまとめました。

こちらなら誰でも、使える部分があるはずです。
ぜひ、読んでみてください。
2.増えるミスへの対処法
仕事が終わらせずに帰ると、大きなミスを避けたところでそこそこのミスは頻発します。
怒られを完全に防ぐことはできないのですが、回数は減らせます。
その方法は、適切な言い訳を準備しておくことです。
わたしは元モンスター社員ですので、数限りなく怒られてきました。
その経験から生まれた、怒られにくい「言い訳」のノウハウはこちらでまとめています。

ぜひ、読んでみてください。
3.モンスター社員になる
これまで、わりと労働に対して後ろ向きなテクニックを紹介してきました。
これを極めると、かなり自由に働けるようになります。
具体的には、
- 休暇全取得
- 年間残業時間10時間
- 組合活動・飲み会参加数0
といった感じです。
会社をATMと割り切っておいしくいただく方法は、こちらのページにまとめました。

ぜひ、読んでみてください。