上司に「言い訳するな」と言われたら、パワハラなのでしょうか?
元モンスター社員が解説します。
上司に報告などしていると、
言い訳するな!
と言われることがありますよね。
話はまだ終わっていないのに、強制的に遮られて上司殿のお考えをうかがう羽目になる。
結論、これってパワハラです。
さらに、こちらが伝えたかった必要な情報が伝わってません。
当然、そのあとに続くのは検討違いなアドバイス・叱責になるでしょう。
補足しようとしても、また「言い訳するな」が飛んでくるので聞くしかない。
理不尽もいいとこです。
今回は、これがパワハラに当たる理由を解説します。
「言い訳するな」はパワハラか
「言い訳するな」は、パワハラにあたる可能性が高いです。
- 言い訳と理由の違い
- 他の従業員の前ならパワハラ
- パワハラの可能性は高い
の順に解説します。
1.「言い訳するな」と「説明しろ」
「言い訳するな」とセットで言われがちなのが、「説明しろ」です。
あるいは「理由を言え」。
しかしこれ、正解があるようで、ないんですよね。
説明と言い訳の違いを述べているサイトを見てみます。
「言い訳」には、「間違え・ミス・失敗に対する自己正当化あるいは責任逃れ」のニュアンスがあります。(引用元:「言い訳」と「説明」の違いとは?分かりやすく解釈)
理由を説明した結果、自分の責任でないことが明らかになる。
そんなケース、数限りなくありますよね。
上記の定義によれば、こちらが悪くないという事実を説明しただけでも、相手はカンタンに「言い訳」と断じてしまえるでしょう。
別のサイトも見てみました。
「物事の筋道をよくわかるように述べる事」という点は両者に共通しています。
違うのは、「言い訳」には上記にプラスして「そうせざるをえなかった事情を説明して、了解を求めること」という意味が含まれている事(引用元:「説明」と「言い訳」の違いって何?理屈が通らない相手との向き合い方とは)
上記のように、言い訳と説明との違いはほぼないです。
そもそも「説明しろ」なんて言葉が発せられるときは、何か悪いことが起きています。
そしてその言葉には明らかに、「俺は不満だ、納得させろ」という意図があります。
それに対する返答に、「了解を求める」ニュアンスを含めないことは不可能なのです。
2.他の従業員の前ならパワハラ
「言い訳するな」という言葉、少なくとも「叱責」にあたるのは間違いないです。
「大勢の前で叱責する」はパワハラ、あるいはパワハラとなる恐れがあります。
「大勢」の定義はあいまいですが、他の従業員の前で言われている。
とくに何度も・大声で言われるといった場合は、間違いなくパワハラにあたるでしょう。
3.パワハラの可能性は高い
大勢の前でなかったとしても、
4番めの項目に該当する可能性があり、パワハラだと言えるでしょう。
「言い訳」には、「間違え・ミス・失敗に対する自己正当化あるいは責任逃れ」のニュアンスがあります。(引用元:「言い訳」と「説明」の違いとは?分かりやすく解釈)
の通り、「言い訳」という言葉には「自己正当化あるいは責任逃れ」のニュアンスがあります。
であれば「言い訳するな」は、「自己正当化・責任逃れ」の指摘です。
「自己優先」は、一般的には悪い性質とされていますよね。
その悪い性質がある、と指摘している訳です。
お前、性格が悪いな!
と指摘しているのと、なんら変わりはありません。
人格否定にあたる可能性は、かなり高いと言えるでしょう。
アプリを使えば、無料で録音できます。
録音中の画面がまったく目立たず、ドロップボックスへデータを送ることもできます。
「言い訳するな」に反論すべきか
これまで見てきた通り、「言い訳」と「説明」の線引きはあいまいです。
説明している相手に「言い訳だ」と一喝すれば、黙らせることができます。
胸クソ悪い話ですが、立場が上の側からすると便利な言い回しなのです。
ただし、マネジメント上の弊害があるのは明らかです。
その言葉で遮られた部下は、
「言い訳するな」と言われるから、言わないでおこう
と考えるようになります。
必要な説明、情報共有がされなくなるのです。
こんな言葉に頼るような上司が無能なのは、火を見るより明らかです。
怒らせたくない場合は、できるだけ気にせず受け流していきましょう。
余裕があれば、軽く反論して煽りにいくのも一興ですよ。
「言い訳するな」と言われたら、「事情を説明しているだけです」と言い訳しましょう。
また1本、相手の毛細血管を切ることができますよ。
— ひつじ先輩 (@n_fx) July 20, 2020
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