こんにちは、ひつじ先輩です。
数年前、電力会社に採用されました。
新入社員研修について書いていきます。
電力会社の入社式
入社前日に、入社式の予行演習があります。
コワモテの社員が新入社員を些細な理由で怒鳴りつける、前時代的な儀式も同じ日に行われます。
この日から数ヵ月は、法令違反・人権侵害が続きます。
試用期間の間は簡単にクビにできるため、新入社員も強く出れません。
こちらの弱みにつけ込んで会社側はやりたい放題です。
ストレス耐性・奴隷適性の低い者を、試用期間内に炙り出す意味もあるのでしょう。
実際に辞める社員は、1%くらいでしょうか。
新入社員研修が終われば、人権はそれなりに戻ってきます。
電力の新人研修はきつい
寮での生活を、数ヶ月におよび強制されます。
数名で一部屋を使い、一人の時間が全くない日々です。
インターネットもテレビもありません。
週末は帰れますが、日曜の夜には無給で再集合です。
朝がきつい
早朝、刑務所さながらに廊下に整列しての人員確認から1日が始まります。
当然、勤務時間外ですが残業代は出ません。
その後、ぞろぞろと列をなして集会場に移動し、再び人員確認。
そして、ラジオ体操・説教タイムが続きます。
すべてサービス残業です。
現在では、ラジオ体操・人員確認は「強制ではなくなった」と聞きました。
強制はできないけど、大人なら空気読めよ?
というやり方で、「強制していない」という建て前を作るようになったようです。
実際には、ほぼ全員参加とのこと。
実に電力会社らしい、汚いやり方です。
夜もきつい
研修後には、毎日課題がでます。
それを勤務時間外にこなさねばなりません。
さらに
- 資格試験
- 労働組合活動
- 福利厚生等の説明
など、自由な時間はどんどん削られます。
消灯時間前にも人員確認・説教タイムがあります。
繰り返しになりますが、すべてサービス残業です。
入社後の残業時間・給料については、こちらの記事に書きました。
ぜひ、読んでみてください。
電力の新人研修で学んだこと
「人権」「コンプラ」「社員を大事に」。
さんざん聞こえてはきますが、組織には従業員に対するリスペクトなどありません。
それはどこの業界、会社でも似たり寄ったりではないでしょうか。
組織はルールでしばられているから、社員を人間扱いするだけです。
ルールさえなければ、社員を骨までしゃぶりつくすシステムです。
数ヵ月の試用期間は、私がわずかながらに持っていた、
- 拾ってくれた会社への恩
- 給料分の働きをする責任感
といったお人好しな概念を吹き飛ばしてくれました。
組織の側は、搾取しに来ているんです。
やらなきゃ、やられっぱなしになるだけです。
私は当時から、「いかに楽して給与を掠めとるか」だけを考えて生きています。
楽してどのくらい給料がゲットできたか、記事にしました。
平均からは分からない、電力会社若手のリアルな収入をご覧ください。
電力会社、入社後の研修も
入社後も、きつい研修にはこと欠きません。
とくにきつく無意味だったのは、以下の2つです。
- やたら細かいクレーンの研修
- 椅子を「ヨシ」する研修
1.やたら細かいクレーンの研修
クレーンの操作を覚える研修です。
講師の性格がとにかく悪い上、やたら細かい動作を覚えさせられます。
なんでこれくらいもできない?
などとドヤされながら、
- ○○に触れて確認
- ✕✕を指差してヨシッ
などのこまけぇこまけぇ動作を、順序どおり忘れずやることを求められます。
2.椅子を「ヨシ」する研修
現場猫でおなじみの指差呼称(ヨシと指差して確認するやつ)の研修。
正しい指差呼称を学ぶのが目的なので、その動作をひたすら練習させられます。
左手を腰に当て右耳の後ろまで引いた右腕を勢いよく振り下ろすと同時に腹から声を出して「ヨシッ!」だったような気がするのですが、忘れました。
どうでもよすぎる。
とにかく1日中ヨシヨシさせられ、スライドに向かってヨシ!
ディスカッションの結果に向かってヨシ!
一番クレイジーだったのは、
椅子から立ったら、椅子を机に入れたことを確認してヨシしろ!
と習ったこと。
正直きつい。
アホくさすぎて心が耐えられない。
あと、トイレ休憩がなかったので膀胱もきつい。
あと、講師がセクハラ系だったので女子だと特にきつそう。
6年間電力会社にいましたが、これが最低の研修でした。