こんにちは、ひつじ先輩です。
この記事では電力会社7年目の私が入社後、イメージと違うと思ったことを書きます。
電力会社で働いてみようかな
と考えている人向けです。
入社してみて、イメージ通りのことも、違うこともありました。
まずは、イメージと違ったことから書いていきます。
ぜひ、読んでみてください。
電力会社のイメージ
電力会社について、わたしが持っていたイメージと違っていたことを書きます。
- 見てるだけの仕事
- のんびり
- 安定している
- 実家に住める
- 水力はクリーン
- エリート(モテる?
というのが、入社前にもっていたイメージです。
1.見てるだけの仕事
工事を発注・管理する仕事、という認識でした。
工事を横で見てるのが主な仕事かな
というイメージがありましたが、見ている仕事は一部です。
- 書類を作る・チェック
- 電話・メールでの調整
- 機器が壊れていないか見て回る
といった、別の仕事をやっている日もかなりあります。
2.のんびり
のんびりしてそうなイメージがありました。
実際、中の人はあくせく働いていますし、わりと残業もしています。
外部からはのんびりに見えるかもですが、それなりに急いで非効率なプロセスを回しているのです。
ITまわりも使いづらいシステムばかりですが、根性でそれを使いつづけます。
残業については、説明会などで、
月20時間くらいです
といった定型文が聞かれるでしょうが、少なくとも現場系だとそんなに少なくはないです。
3.安定している
安定は、あやしくなってきました。
- 新電力にシェアを取られる
- 原発が稼動しない
といった理由で利益が少なくなれば、働く人の給与が削られるかもしれません。
最悪の場合は、人員削減もありえるでしょう。
1.新電力にシェアを取られる
新電力にシェアを取られると、利益が出しにくくなります。
シェアの推移は、このグラフの通りです。
2018年5月で、13.5%もシェアを奪われています。
大手も対抗していますし、新電力だけですべての電力をまかなうのは無理。
このままのトレンドが続くことは考えづらいです。
しかし、最終的にどこまでいくか分かりません。
少なくとも、以前より安定感はなくなってきています。
2.原発が稼動しない
原発をフルで使えると、安く発電できて利益がふえます。
しかし再稼動した原発と廃炉になった原発では、廃炉の方が多いです。
廃炉になると、発電ができないだけでなく撤去にも大きな費用がかかります。
経営も危うくなるような、大きな損失です。
4.実家に住める
地元の電力会社に入社しても、実家に住めるとは限りません。
大抵の電力会社の担当エリアは、いくつかの県にまたがっています。
わたしの場合は、過去6年間の勤務のうち約2年間が県外でした。
一生勤めた場合、生涯ベースでは実家・持ち家に住める時間の方が長くはなるでしょう。
しかし「かならず常に実家に住めるか」というと、全然そんなことはありません。
しかも電力会社は福利厚生が強そうなイメージですが、家賃補助はないところが多いです。
独身だと、寮に入ります。
わたしも寮に入っていたことがあるのですが、ひどいものです。
ぜひ、読んでみてください。
5.水力はクリーン
水力発電の現場は、汚いです。
休憩室はカメムシだらけで、トイレは何年も掃除されず。
カマドウマだらけの洞窟も歩かされます。
「水力発電は、CO2を排出しないクリーンなエネルギー」
これは、まちがっていません。
わたしは、「クリーン」という言葉に「清潔」というイメージまで持ってしまっていました。
だから、水力の仕事で汚い環境で働いたときは
こんははずでは
と思いました。
水力発電の仕事については、こちらの記事で書きました。
ぜひ、読んでみてください。
6.エリート(モテる?
説明会では「地方じゃエリートだからモテまくる」と聞いていましたが、そうでもないです。
「モテない」だと言いすぎになりますが、
- 元からモテる人にとっては、足かせにならない
- 元からモテない人にとっては、足切りされづらい
くらいのスペックです。
スペックがセーフでも、中身がポンコツだとアウトな話を、こちらの記事で書きました。
ぜひ、読んでみてください。
イメージ通りなこと
電力会社について、わたしが持っていたイメージ通りだったことを書きます。
- ブラックではない
- 薄給ではない
- ちゃんとしてる人が多い
1.ブラックではない
- 給料がとても安い
- 休みがまったく取れない
- サービス残業が多い
- パワハラ・セクハラが多い
といった、ブラック企業の特徴には当てはまらない職場が多いでしょう。
サービス残業・パワハラは多くはないですが、0ではありません。
2.薄給ではない
生活できない!
というレベルでお金がないほど、給料は安くありません。
浪費しなければ、貯金も普通にできます。
わたしのリアルな年収・手取りは、こちらの記事で公開しています。
ぜひ、読んでみてください。
3.ちゃんとしてる人が多い
20代で結婚して、子供もいて、引退まで勤続という王道コースの人生を歩む人が多いです。
そもそも、そうしたい人が集まっています。
世間で言う「ちゃんとしてる」になりたい人には、向いているでしょう。
「ちゃんとしてる」なら聞こえはいいですが、言いかえると「均質を好む集団」です。
少し作法・前例に従わないだけで、ネチネチ言われるのがデメリット。
頭が固い人は、イメージ以上に多いかも
クリエイティブなことが好きとか、個性が強いという人には、おすすめできません。
ちゃんとした人たちは大したイジメはしませんが、「ちゃんと」になじむのはむずかしいです。
追記:わたしはずっと合わないと思っていたのですが、やっと退職しました。
ぜひ、読んでみてください。