辞めたい私が考える電力会社就職のメリット・デメリット

勝ち組? 電力会社

こんにちは、ひつじ先輩です。

数年前、電力会社に技術職として採用されました。

会社を辞めたい私が、電力会社に就職するメリット・デメリットについて書きます。

 

後半では、

についても書いていきます。

 

実際に働いてみないと分からない、電力社員ならではの情報を暴露していきます。

電力会社への就職や転職を考えている人、特に理系の人には必ず役に立つ内容です。

入ってみてがっかり

ということにならないよう、ぜひ読んでいってください。

メリット1:ぼちぼち高い給与

大学院卒なら、数年で年収400万はいくでしょう。

  • 山岳地帯、騒音環境、高所等の勤務がある
  • 当直、宿直などに入ることになった
  • やたら残業・休日出勤が多い

などの条件であれば500万超えもあります。

 

わたしの給料は、こちらで公開してます。

平均からは分からない、電力会社若手のリアルな数字です。

 

メリット2:労働基準法がまぁ守られる

残業代について

支給は行われますが、適切に記録させてくれない職場もあります。

そういう職場では何か理由をこじつけて

~~の場合、残業時間をつけるな

といった指示、もしくは無言の圧力があります。

 

しかし、それによるサービス残業時間数は、多い人でも月あたり40時間程度。

大きく損する場合はたいてい、本人が残業代をどうでもいいと思っているケースです。

ちゃんと対価を受け取る姿勢であれば、サビ残が20時間を超えることはないでしょう。

 

休暇について

職場にもよりますが、全く使えないということは少ないようです。

有給制度がは完全に飾りになっている職場は自分が経験した中にはありませんでした。

 

しかし、休暇を取っているだけで

昔はそうじゃなかった

といった説教をかます年寄りは大抵います。

 

昼休みについて

ちゃんととれることがほとんどです。

ひどい職場でも大抵30分程度はとれていました。

それでも法律違反ですが、全くとれない会社もあることを考えれば悪くないです。

 

メリット3:仕事内容

創造性がいらない仕事内容

前例と同じであることを重視する文化です。

そもそも、前例のない仕事に出くわすことがほぼありません。

創造性を発揮することに興味がない人には、オススメできる仕事です。

 

まちがい探しが仕事

技術職の業務内容には、

  • 書類作成
  • 機器の見回り
  • 工事管理

などがあります。

 

これらはすべてまちがい探しです。

 

書類作成は、前例と今回のまちがい探しです。

機器の見回りであれば、機器の故障を探すまちがい探しです。

工事管理ですら、施工の状態や方法がマニュアル通りか確認するまちがい探しです。

 

まちがい探しが仕事であるメリットは、失敗しても

気づかなかった!

で済むので、手を抜きやすいということです。

 

メリット4:学歴・年功序列による評価

かつてよいとされていた評価の尺度がいまだに重視されています。

減点方式で評価されるため、学歴があって大きなミスをしなければ出世します。

 

とにかくミスをしない、もっと言えば他の人と違う行動・言動をしないことが大切です。

学歴があって、やる気や能力がない人にとっては悪くない寄生先だと言えます。

 

メリット5:世間体がまぁよい

原発の問題以降、電力会社の地位は低下しましたが、それを普段感じることはありません。

親族は喜びますし、人に言えばお世辞かもしれませんが

いいところで働いているんですね

とか言っていただけます。

 

マジメでちゃんとした人だ

という印象を他者に与えることはできる肩書きです。

実際はろくな仕事をしてないので、だましているような気持ちになります。

 

メリット6:安定感はまだある

発送電分離によって、将来的には発電会社と送電会社に分かれます。

今後は分かりませんが、これがすぐに給料に影響することはありません。

発電会社も送電会社も、当面は同じレベルの給料になります。

 

しかし、発電会社は新電力に顧客を奪われて採算が悪化するでしょう。

すでに顧客は離れはじめています。

 

地域との結びつきを重視!

などと屁理屈をこねたところで結局、顧客は安い方へ流れつづけます。

追い詰められれば、給料を下げたり、収益性の悪い設備の売却に伴ってリストラもありえます。

 

ただ、旧来の電力会社は、火力発電所や水力発電所のいい立地を確保しています。

いい立地の設備について言えば安く電気が作れるため、つぶれることはないでしょう。

送電会社については、今後も独占的な態勢が続くので安定です。

 

電力会社と発送電分離については、記事を書きました。

ぜひ、読んでみてください。

 

デメリット1:業務内容が3K

入社して数年は、技術職の人は現場で仕事をします。

現場の仕事は、きつく、汚く、危険です。(3K)

 

1:きつさ

まず、暑さ、寒さがあります。

また、歩きっぱなしや重い物の運搬、早朝・深夜の仕事などがあります。

 

2:汚さ

油や腐った水、カビ、サビ。

大量の虫に、ネズミ、鳥などがあります。

 

3:危険

電気を扱う仕事なので、感電のおそれがあります。

高電圧に感電すれば、まず助かりません。

 

他にも、重い物・機械による挟まれ・巻き込まれ。

高所からの転落、交通事故など、数年は危険の中で過ごすことになります。

 

電力会社の3Kな職場の1つに、水力系があります。

現場の厳しい環境について、記事を書きました。

ぜひ、読んでみてください。

 

デメリット2:業務がつまらない

メリットのところで「まちがい探しが仕事」と書きました。

これは確かにラクですが、つまらないです。

 

この仕事には「成功」というものがありません。

「普通」か「失敗」しかなく、「失敗」を出さないようにするだけの仕事です。

 

デメリット3:年功序列・学歴による評価

メリットのところでも書いたことですが、やる気や能力がある人にとってデメリットです。

他者より頑張っても、振られる仕事が増えるだけです。

 

その頑張りが給料に反映され始めるのに、0年程度かかります。

学歴があっても、やる気や能力のある人から順に転職していきます。

 

技術職で高卒の場合は、大卒よりもはるかに低い給料で一生現場がほとんど。

能力が高ければ、現場系職場の管理職になれます。

 

電力会社の中間管理職、副長については記事を書きました。

電力会社の副長は中間管理職のこと。激務でヒラよりきついかも
6年目社員のわたしが電力会社の副長について書く。中間管理職、ヒラの一個上で激務。電力会社に就職する人の多くがいずれ経験する。業務や給与について、他の役職との違いも。

ぜひ、読んでみてください。

 

デメリット4:スキルが伸びない

創造性

人と違うことをして給料が上がる制度ではありません。

よって、自分なりの創意工夫をする理由がありませんし、機会もありません。

 

上司は、誰かがが新しいことを言い出すと、

じゃあキミが勝手にやってね

責任はとりたくないからダメ出しだけするよ

というスタンスです。

 

余計なことを言うと仕事が増えるだけ

ということに、若者もすぐに気がつきます。

前例を真似るだけの毎日で、どんどん頭が固くなっていきます。

 

効率性

他分野の人々は、少しでも安く質の高い仕事をしようと努力しています。

電力会社の人間は、予算を使いきること、今まで通りの質の仕事をすることしか考えません。

もっと工夫してよくしよう

という、意欲も発想も能力もどんどん失われていきます。

 

営業力

顧客と関わる機会は少ないです。

  • 何かを買わせる
  • ニーズをくみ取る

といった業務はめったにありません。

 

社外の人間と関わる場合はたいてい工事の発注など、自分たちが客の立場。

ビジネスマナーすら新人研修でかじっただけ、という人間ばかりです。

 

デメリット5:転職できない

マニュアルがすべてなので、社内ルールにどんどん詳しくなっていくだけの人生になります。

社内でしか役に立たないスキルしか身につかないので、転職はむずかしいです。

ただ、工事発注・施工管理の仕事は例外で、その経験は他社から重宝されるようです。

 

転職を考えるなら、資格勉強が必須です。

技術系であれば、第二新卒扱いの間に電験二種。

できれば一種をとりましょう。

 

電験一種の威力はすさまじく、他社からは管理職クラスの待遇で迎えられます。

実際にわたしの同期も2人、電力会社から転職して年収がハネ上がっています。

 

電力会社は勝ち組か

まったり高給を勝ち組とするなら、田舎では勝ち組だと言えます。

田舎企業の中では、給料は高い方。

 

残業代も出て、休暇も全然とれないということはありません。

そんな当たり前すら、手に入らない会社はたくさんあります。

 

都会では勝ち組ではない

電力会社が勝ち組なのは、田舎でだけです。

地方においては高給取りですが、東京・大阪で言えば普通くらい。

決して、勝ち組とは言えません。

 

そもそも田舎住み、ともすれば山暮らし。

その時点で、勝ち組だとは言いづらいですね。

 

山暮らしの壮絶さについては、記事を書きました。

水力は、とてもつらいです。

 

まったりじゃない

技術職であれば、大卒・院卒であっても3K。

  • きつい
  • 汚い
  • 危険

を少なくとも数年、味わうことになります。

 

さらに、基本的に残業代はでますが、残業は少なくありません。

説明会などでは、社員がいまだに

月20時間くらいです。

などと嘘をついて回っているでしょうが、事実は違います。

 

マジメに仕事をこなそうとすれば、月45時間は残業が積み上がります。

職場によっては、月60時間を超えることも普通です。

 

理系であれば、設備トラブルで残業時間が爆増。

文系ならば、決算期やイベントで残業時間が爆増。

文理問わず、残業についてはまったりと言える環境ではありません。

 

スキルが伸びない

特に伸びない、伸びないどころか下がっていく能力が、

  • 創造性
  • 効率性
  • 営業力

です。

 

100歩ゆずって、電力会社がまったり高給だとしましょう。

そうだとしても、間違い探ししかできないマニュアル人間は果たして勝ち組でしょうか。

 

私は、

  • 意味・成果がある仕事をしている人
  • 会社を離れても役立つ能力を伸ばしている人

に対して、年を重ねるごとに強い劣等感を持つようになっています。

 

スキルが伸びにくい環境である原因は、社風によるところが大きいです。

電力会社の特殊な社風については、記事を書きました。

ぜひ、読んでみてください。

 

電力会社の就職難易度

大卒・院卒の採用

わたし(理系院卒、技術職)が採用されたときには、

  • 学力テストで全体の9割にお祈り
  • 一次面接で残った3割にお祈り
  • 最終面接でさらに残った3割にお祈り

していると、採用担当から聞きました。

この数字から計算すると、倍率は約20.4倍です。

 

内定者の顔ぶれをみると分かりますが、地元出身者は有利になるようです。

自分が地元出身であれば、難易度はもう少し下がるでしょう。

 

大卒・院卒の学歴

求められる学歴は、

  • 理系:偏差値50ちょい以上の大学
  • 文系:理系よりちょっと高学歴、有名私立大学もよくいる

といったところ。

ひつじ
ひつじ

たまに文系にいる低学歴は、きっとコネ入社。

 

電力会社の面接

私が受けた面接について、質問や回答を書きます。

 

リクルーター面談

1対1での面談でした。

リクルーターは30代半ば。

雑談では、親の介護の話など、地元帰りたいアピールをしておきました。

 

他にどんな企業を受けていますか?

ひつじ
ひつじ

NTTやJRです。

地元に帰れるのは御社だけです。

 

ひつじ
ひつじ

情報システムにかかわる仕事はありますか?

他部署からの転勤が主になります。

各部署にシステム構築の仕事があります。

 

ひつじ
ひつじ

内定するためのアドバイスをいただきたいです。

「情報システムやりたい」を押してはダメです。

「通信で電力の安定供給を支えたい」と話してください。

「将来的には情報システムも」は言ってOK。

小論文対策として、業界のホットワードをおさえてください。

原子力や、発送電分離など。

 

一次面接

質問のみ、記録をとりました。

  • あなたの強み、弱みはなんですか?
  • 大学では、電気の勉強をしましたか?
  • ストレス耐性はありますか?
  • 体力に自信はありますか?
  • 大学のサークルでは、どんな役目でしたか?
  • 当社の仕事は、泥臭いですがかまいませんか?
  • 大丈夫だというエピソードはありますか?
  • 地元に戻りたいと思ったきっかけはなんですか?
  • 原発についての意見を聞かせてください。

残念ながら、最終面接の記録はありません。

 

内定の連絡

わたしのときは、電話で来ました。

今はどうか分かりませんが、

他の選考は辞退するように

という、オワハラもしっかりセットでいただきました。

 

オワハラを受けたとしても、無視してかまいません。

電力会社側からは、他社の選考状況は調べようがありません。

 

内定式には居たのに、入社式には居なかった人が何人かいました。

こっそり、就職活動を続けていたのでしょう。

 

電力会社に就職しようとしている人には、以下の2記事がおすすめです。

電力会社の新人研修はきつい!働きたくない私がすべて暴露します

電力会社に就職して5年。各部門の給料、忙しさについて

ぜひ、読んでみてください。

 

電力会社を辞めたい

この記事を読んでいる人の中にはきっと、会社を辞めたい電力社員の人がいるでしょう。

この章は、そういう人に向けて書きます。

 

会社を辞めたい!

と思ったときに、真っ先に思いつくのは転職でしょう。

電験をとって転職、それもありです。

でも、それは本当に解決になるのでしょうか?

 

電力会社はブラックではない

この記事で、電力会社のメリット・デメリットについて振り返ってきました。

それな!

マジ電力はクソw

と思った人もいるでしょう。

 

でも、電力会社はブラック企業だと言えるでしょうか?

部署によっては、明らかにブラックなところもあるでしょう。

 

しかし、会社をひどく憎んでいるわたしの記事ですら

「電力会社はブラック企業である」

と断ずるには至らないのです。

 

みなさんの職場のことを考えてみてください。

  • 暴力・暴言・セクハラ
  • 月100時間を超えるような残業
  • 生活できないような給料
  • 休みがまったくない

に当てはまるブラックな職場は、ほとんどないと思います。

 

転職は解決になるか

別にブラックじゃない電力会社なのに、それでも辞めたいのはなぜでしょうか?

 

色々あると思いますが、

  1. 人間関係が嫌
  2. 仕事にムダが多い
  3. 先行きが分からない

あたりが理由なら、悪いのは電力会社ではありません。

なぜならここにあげた3つには、どこの会社でも多少は当てはまるからです。

 

組織である時点で、人間関係は避けられません。

完ぺきなマニュアルは存在しないので、ムダも避けられません。

どんな会社であれ、先のことなど分かりません。

 

辞めたい理由が上記の3つである場合、転職は解決になりません。

他の会社でも同じ苦しみを味わう可能性は、かなりあります。

あなたの職場がホワイトなのなら、転職はむしろ状況を悪化させるでしょう。

 

辞めたいのは「会社」

  1. 人間関係
  2. ムダな仕事
  3. 先行き

などが辞めたい理由だからといって、

ひつじ
ひつじ

どこの会社も同じ!

甘えんな!

などと言うつもりは、まったくありません。

わたし自身、人間関係やムダばかりの仕事に毎日苦しんでいます。

 

言いたいのは、

あなたが辞めたいのは「電力会社」ではなく「会社」なのではないか。

ということです。

 

ブラックじゃないけど、電力会社を辞めたい

ということは、そもそも会社勤めに向いてないということです。

わたし自身も電力を辞めたいですが、会社に向いてないので転職活動はしていません。

副業をしながら、脱サラを目指しています。

 

いやいや、絶対リスク高いでしょ

と思われるかもしれません。

 

確かに、リスクはあります。

でも向いてないことに一生耐えるよりは、脱サラを目指すほうがマシです。

副業を育ててから独立することで、リスクだって抑えられます。

 

電力会社に入る難易度は、低くはありません。

大卒なら、それなりの大学は出ています。

高卒なら、各学校のトップクラスの成績だった人ばかりです。

 

なんであれ、何かをやりきるガッツと地頭がある人ばかりということです。

脱サラを目指して成功する確率も、高いはずです。

試して人生を変えられるんだったら、試す価値はあります。

 

会社員がつらい人は、転職ではなく脱サラを目指すべきです。

 

わたしはこのブログで、副業・脱サラについて記事を書いています。

ぜひ、こちらの記事も読んでみてください。

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ひつじ

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