お前のためを思って言うんだけどね、
どうして、こんなに、うざいのか?
それはこの言葉が嘘だと、私たちはもう知っているからです。
さらに、その言葉はたいてい「本人のため」に発せられるからです。
この記事では、「お前のためを思って」と言う側の心理。
記事の後半では、私が仕事で1番うざいと感じた上司とのやり取りを紹介します。
「お前のためを思って」と言う心理
お前のためを思って言ってるんだ pic.twitter.com/Apvo8tTJdz
— こひつじ先輩 (@baacash_) June 18, 2020
この言葉がでた時点で99%、信用できません。
話半分に聞いてスルー、それでいいでしょう。
ここでは、「お前のためを思って」と言う側の心理を解説します。
この言葉、言う側にとって、
- 相手を従わせる
- 自分の立場を守る
この2つを同時に達成できる(ように見える)フレーズなんですね。
言い換えると、とても「言ってる本人のためになる」フレーズです。
1.相手を従わせる
「お前のために思って」は主張に根拠がなくても、相手を従わせる効果があります。
このフレーズを用いて相手を従わせるメリットは、3つ。
- 時間・体力がかからない
- 正しいと示せない結論でもOK
- 言葉で説得する能力がなくてもOK
順番に解説していきます。
時間・体力がかからない
「お前のため」はきちんと言葉を尽くさずに、主張に説得力を持たせられます。
従わせたいが、手は抜きたい。
そんな心理のときに使いがちなフレーズです。
少なくとも、時間・体力はかけたくない程度の「お前のためを思って」です。
仮に本当に「お前のためを思って」いたとしても、その気持ちは弱いでしょう。
正しいと示せない結論でもOK
「お前のためを思って」を使えば、根拠に触れたくないときも説得力を持たせられます。
- 上司がパワハラを押し通すとき
- 親が自分の希望を押し付けるとき
- 教師がとにかくルールに従わせるとき
といったケースで悪用する人もいます。
パワハラは、当然正しくない。
根拠が忘れ去られたまま運用されるルールもある。
でも、従ってもらわなきゃ自分が困る!
そんな、論理的な説得が不利・難しいとき、戦略的にあえて感情論を採用するのです。
騙されないように、注意しましょう。
言葉で説得する能力がなくてもOK
言葉で説得する能力がなくても、おてがるに説得力を持たせられます。
単に、言語能力が低い人が苦し紛れに使うこともしばしばです。
このパターンだけは、強く「お前のためを思って」言っているケースが含まれます。
それ以外に言い方が分からない人もいるのです。
相手が嘘で言ってるのかどうかは、これまでの相手の行動・発言から判断しましょう。
2.自分の立場を守る
「お前のためを思って」は、言う側の立場を守る上でも効果を発揮します。
メリットは2つ。
- 恨まれない
- 感謝される
順番に解説していきます。
恨まれない
「お前のため」を使えば何を言っても表面上、”ありがたい言葉のプレゼント”を装えます。
その背後にある心理は、
- 自分が言いたいことを言いたい
- ひどいことを言っても許されたい
といった欲望です。
「お前のため」がうざい主な理由は、「従わせようとしてる」からではありません。
言いたい放題は言うけど、恨まれたくはない。
この姑息な精神性こそが、人を苛立たせます。
感謝される
「お前のため」と言われた側が生後3ヶ月くらいに純粋なら、感謝されるかもしれません。
言いたいことを言った上で、立場を守る。
だけではなく
- いい人だと思われる
- 恩に着せる
というメリットすら享受したい、そんな強欲な心理によってこの言葉を選ぶ人もいます。
1番うざい パワハラ+お前のため
クソ上司がムカつくのは、心から相手を舐めてるってこと。
言い過ぎた後に「お前のため」とか後付けして正しさを得ようとする厚かましさ。
それに気付かない馬鹿と相手を見積もる浅はかさ。部下はきちんとそれに気付いているぞ。そして、決して忘れない。
— ひつじ先輩 (@n_fx) August 10, 2020
今まで言われた「お前のためを思って」、で1番うざいと感じた事例を紹介します。
わたしは仕事の進捗がつねにダメな社員だったのですが、上司に別室に呼び出されて、
- 今の働き方じゃ給料泥棒
- 親は何してんの?絶対公務員でしょ?
- 彼女いるの?結婚しろよ~責任取れ~?
などと、言いたい放題されたことがあります。
分かりやすい個の侵害系パワハラ。
これだけでも十分うざいのですが、うざさが臨界突破したのは翌日。
わざわざまた呼び出され、「昨日は悪かった」と謝られたのです。
それで終わっておけばよかったのですが、いっしょに言われたのが
色々言ったけど、”お前のためを思って”言ってるからね
これは、本当に余計な一言でした。
もはや、パワハラする前に予防線張るとかですらないのです。
後付けで、
- 恨まれて、パワハラ通報とかされないようにしたい
- あわよくば”いい話”だったことにして、感謝されたい
と思ったから言ってるのが明らか。
そんな、純度100%の利己心を振りかざす一言です。
さらに言えば、その状況で「お前のためを思って」の後付けが効くと考えています。
パワハラを和らげる効果があると、信じています。
心の底から相手を舐め腐っていないと、そうは考えません。
そのうざさ・浅はかさには、聞いてるこっちに震えが来るほどです。
これが、今まで経験した中で1番うざかった「お前のためを思って」です。
暴言を気にしない方法・ストレスに対処する方法を、こちらの記事にまとめました。
ぜひ、読んでみてください。