こんにちは、ひつじ先輩です。
この記事では、ウェルスナビと積立NISAの併用について書きます。

ウェルスナビを積立NISA口座で運用すれば、有利じゃね?
と思っている人に、残念なお知らせです。
積立NISA口座で、ウェルスナビ(ロボアドバイザー投資)をやることはできません。
「税金を引かれずにウェルスナビ」という、最強の投資は存在しないのです。
そうなると、どっちかを選ぶ必要が出てきそう。
でも実は、その必要はありません。
という併用はできませんが、
という意味では、併用できます。
わたしは、積立NISAに月3.3万円、ウェルスナビには月25万円投資しています。

どっちか有利な方だけやるべきでは?
わたしもそう思って調べましたが、両方やるのが一番よいというのが結論です。
どちらもすばらしい仕組みですので、無理に片方を選ぶと損します。
両者の比較を交え、その理由を書いていきます。
ウェルスナビ 積立NISAの併用
併用はできない
「積立NISA口座で、ウェルスナビをやる」
つまり、
「税金を引かれずにウェルスナビをする」
という併用はできません。
理由は、
当社のサービスは最低投資額を設定させていただいていること、年2回のリバランスが実施されることの2点から、年間累計の買い付け金額がNISAで上限となっている120万円を超えることが多いと想定されるためです。(ウェルスナビ公式)
とのこと。
NISA・積立NISAでは、非課税になる投資額が決まっています。
リバランスでは一部の資産を買いなおすので、その枠を超えてしまうのです。
2021年から、積立でない通常NISAが使えるようになりました。
こちらの記事にまとめました。

両方やるのがベスト
ウェルスナビで積立NISAはできませんが、
「積立NISAに投資しながら、ウェルスナビもやる」
という併用はできます。
- 積立NISAで得た利益には、税金がかからない
- ウェルナビでは、普通に税金がかかる
状態です。
わたしが出した結論は、
- 積立NISAで、毎月33,333円投資する
- 余力があればウェルスナビで、できるだけ多く投資する
のが一番いい、です。
両者を比較した上で、その理由を書きます。
ウェルスナビ 積立NISAの比較
積立NISAとは
一般的に、投資で得られた利益には、約20%の税金がかかります。
10万円の利益がでたら、2万円は税金になります。
積立NISAでは専用の口座を作って、そこで投資をします。
年間40万円まで投資信託が買え、その利益に税金がかかりません。
ウェルスナビとは
ロボアドバイザー投資の大手サービス。
ロボットが、自動で分散投資してくれます。
各国の株・債券・金・不動産などに、分散投資できます。
今までは、自分でやらなければいけなかったこと。
ウェルスナビでは、すべて自動になります。
ウェルスナビ 積立NISAの比較
積立NISA | ウェルスナビ | |
税金 | なし | 20.315% |
初期投資額 | 指定なし | 10万円 |
積立の上限 | 年間40万円 | なし |
運用期間 | 最大20年 | なし |
投資対象 | 投資信託 | 投資信託 |
手数料 | 基本無料 | 投資額の年1% |
信託報酬 | あり | あり |
①税金
積立NISAでは、税金はかかりません。
ウェルスナビでは利益から、20.315%の税金が引かれます。
しかし、ウェルスナビのDeTax機能は、運用の工夫でその年の税金を減らしてくれます。
積立NISAの税金0にはかないませんが、他の投資では得られないメリットです。
②初期投資額
積立NISAには初期投資がなく、いきなり積立を始められます。
ウェルスナビでは、10万円の初期投資が必要です。
まとまったお金がない場合は、積立NISA一択になります。
③積立の上限
積立NISAの投資上限は、年間40万円です。
月あたり、33,333円まで投資することができます。
月4万、5万と投資したい人にとっては、大きなデメリットです。
ウェルスナビには、積み立ての上限はありません。
④運用期間
積立NISAは、20年間投資することできます。
20年が経ったら、別の投資対象を探さないといけません。
ウェルスナビは、いつまでも投資できます。
⑤投資対象
ウェルスナビでは、各国の株・債券・金・不動産などの投資信託に分散投資してくれます。
ノーベル賞を取った理論に基づいた、最適なバランスのポートフォリオです。
このバランスを自動で保つ、リバランスという機能もあります。
積立NISAでは、国の基準を満たした投資信託から選んで買います。

リバランスを自分で行わなければならない。
という意見がありますが、バランス型ファンドを1つだけ選んで投資すれば心配はありません。
バランス型ファンドは、株・債券・不動産などに一度に投資できるファンド。
これらのバランスが崩れたときのリバランスは、ウェルスナビと同じく自動です。
⑥手数料
積立NISAでは、ほとんどの投資信託で無料です。
ウェルスナビの手数料は、年間1%。
手数料の面では、ウェルスナビが不利です。
⑦信託報酬
信託報酬は、投資信託の運用コストです。
積立NISA・ウェルスナビの両方に、信託報酬がかかります。
積立NISAの信託報酬は、買う投資信託によります。
安いもので、年0.1~0.2%くらいです。
ウェルスナビでかかる信託報酬は、年0.1%~0.14%ほど。
かなり安い投資信託が選ばれています。
シミュレーションの比較
積立NISAとウェルスナビ、それぞれを運用したときの税引き後の利益を比べます。
- 運用期間:20年
- 積立金額:年40万円
- 総積立額:800万円
- ウェルスナビのリターン:5.7% ※1
- 積立NISAのリターン:5.1% ※2
という条件です。
単純な利益は、
- 積立NISA:605万円
- ウェルスナビ:706万円
となり、ウェルスナビが101万円おトクです。
しかし、税引き後の利益は、
- ウェルスナビ(税引き後):563万円
積立NISAより、40万円ほど少なくなってしまいます。
一方、積立NISAには税金がかかりません。
605万円、丸ごと利益です。
605万円の20.315%で、123万円の節税になります。
まずは積立NISA
シミュレーションで、節税メリットがかなり大きいことが分かりました。
選ぶ投資信託によりますが、ウェルスナビよりも良い結果になる可能性も十分。
まずは、積立NISAからやりましょう。
積立NISAの欠点に、「自分で投資信託を選ぶ」ということがあります。
迷うようであれば、バランス型ファンドを買うことをおすすめします。
自分でリバランスする必要もないですし、調べた範囲では一番手堅いです。
わたしは、先ほど出てきたeMAXIS バランス(8資産均等型)の低コスト版を買っています。
書ききれなかった積立NISAの詳細についても書きました。

ぜひ、読んでみてください。
ウェルスナビも併用
積立NISA最大のデメリットは「年間40万円までしか投資できない」ことです。
月あたりに直すと、33,333円。
月に33,333円以上投資する余力があるのなら、ウェルスナビがおすすめです。
ウェルスナビのリターンは高いですし、投資上限もありません。
ウェルスナビは、「ウェルスナビ」から始められます。
わたし自身、毎月もっとも多く積立しているのはウェルスナビです。
ウェルスナビの評判・メリット・デメリットはこちらの記事にまとめました。

ぜひ、読んでみてください。
ウェルスナビ 積立NISAを併用
積立NISAでウェルスナビは不可
という併用はできない。
という併用はできる。
ウェルスナビ 積立NISAの比較
- 運用期間:20年
- 積立金額:年40万円
- 総積立額:800万円
- ウェルスナビのリターン:5.7%
- 積立NISAのリターン:5.1%
という条件で比較した。
結果は、
- 積立NISA:605万円
- ウェルスナビ(税引き後):563万円
となり、節税メリットまで考えると積立NISAのパフォーマンスが良かった。
ウェルスナビ 積立NISAを併用
- 積立NISAで、毎月33,333円投資する
- 余力があればウェルスナビで、できるだけ多く投資する
とするのが、一番効率がいい。
こんにちは。初コメント失礼します。
現在、24歳で最近投資に興味を持ち始め、色々調べていると
ひつじ先輩さんのブログを見つけました。
大変、参考になっています。ありがとうございます。
一点質問よろしいでしょうか?
2021/02/12より、ウェルスナビが「おまかせNISA」を運用を開始したのはご存知でしょうか?
証券口座は複数開設できるのに対して、NISA口座を一つしかできないので、
別の証券会社で(SBI証券など)NISA口座を開設するか、ウェルスナビで開設するか悩んでいます。
ウェルスナビの場合は積立NISAではなく、一般のNISA(運用期間が5年)で運用していき、
枠が超えた場合などはどうなるかなど、まだ公式HPにも無く…
長文失礼しました。
ご意見いただきたく、質問でした!
こんにちは。
コメントありがとうございます!
お役に立ててるようで何よりです!
おまかせNISA、存じております。
こちらは、ウェルスナビ内で課税口座とNISA口座をそれぞれ持つ形のようです。
枠を超える分については課税口座で課税されていくはずです。
自分がこれから始めるのであれば、
①月の投資額3.3万円未満→証券で積立NISA
②月の投資額3.3万円~10万円→証券で積立NISAで3.3万積立+残りは通常ウェルスナビ
③月の投資額10万円以上→おまかせNISAで10万積立+残りはウェルスナビ課税口座
とします。
・非課税枠を無駄なく使うのを優先。
・パフォーマンスは、おまかせNISA>証券積立NISA>通常ウェルスナビ>証券通常積立となる。
という前提で考えました。
ご参考になれば幸いです。
ご返信ありがとうございます!
なるほど、月の投資額によってどの方法を取るか検討すべきなのですね…
大変、参考になりました。
早速、上記を参考にtryしてみます…!
引き続き、ひつじ先輩のブログをご参考させていただきます。
ありがとうございます!
つみたてNISAの年間投資額が増えるので、今やっているつみたてNISA(月33,333円)を増額するか、ウェルスナビを始めるか悩んでました!まずはつみたてNISAを満額やって、残りの資金でウェルスナビをやろうと思います!ありがとうございました。