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ウェルスナビと積立NISAは併用できない。両方やってみた

ウェルスナビと積立NISAは併用できない。両方やってみた積立NISA
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こんにちは、ひつじ先輩です。

この記事では、ウェルスナビと積立NISAの併用について書きます。

 

ウェルスナビを積立NISA口座で運用すれば、有利じゃね?

と思っている人に、残念なお知らせです。

 

積立NISA口座で、ウェルスナビ(ロボアドバイザー投資)をやることはできません。

「税金を引かれずにウェルスナビ」という、最強の投資は存在しないのです。

2021年から積立でない通常NISAが使えるようになりました。(2021年10月追記)

 

そうなると、どっちかを選ぶ必要が出てきそう。

でも実は、その必要はありません。

 

積立NISA口座で、ウェルスナビをやる

という併用はできませんが、

積立NISAをやりつつ、ウェルスナビもやる

という意味では、併用できます。

 

わたしは、積立NISAに月3.3万円、ウェルスナビには月25万円投資しています。

 

どっちか有利な方だけやるべきでは?

わたしもそう思って調べましたが、両方やるのが一番よいというのが結論です。

どちらもすばらしい仕組みですので、無理に片方を選ぶと損します。

 

両者の比較を交え、その理由を書いていきます。

ウェルスナビ 積立NISAの併用

ウェルスナビ 積立NISAの併用

併用はできない

「積立NISA口座で、ウェルスナビをやる」

つまり、

「税金を引かれずにウェルスナビをする」

という併用はできません。

 

理由は、

当社のサービスは最低投資額を設定させていただいていること、年2回のリバランスが実施されることの2点から、年間累計の買い付け金額がNISAで上限となっている120万円を超えることが多いと想定されるためです。(ウェルスナビ公式)

とのこと。

 

NISA・積立NISAでは、非課税になる投資額が決まっています。

リバランスでは一部の資産を買いなおすので、その枠を超えてしまうのです。

 

2021年10月追記

2021年から、積立でない通常NISAが使えるようになりました。

こちらの記事にまとめました。

ウェルスナビのおまかせNISA始めました。買い直しはやらない予定
おまかせNISAではWealthNaviでNISAによる節税ができる。節税効果は既存の税負担を自動で最適化する機能のDetaxを上回る。積立NISAではないが積立設定可能。NISA口座はリバランスされないため、積立推奨。

 

両方やるのがベスト

ウェルスナビで積立NISAはできませんが、

「積立NISAに投資しながら、ウェルスナビもやる」

という併用はできます。

 

  • 積立NISAで得た利益には、税金がかからない
  • ウェルナビでは、普通に税金がかかる

状態です。

 

わたしが出した結論は、

  1. 積立NISAで、毎月33,333円投資する
  2. 余力があればウェルスナビで、できるだけ多く投資する

のが一番いい、です。

両者を比較した上で、その理由を書きます。

 

ウェルスナビ 積立NISAの比較

ウェルスナビ 積立NISAの比較

積立NISAとは

一般的に、投資で得られた利益には、約20%の税金がかかります。

10万円の利益がでたら、2万円は税金になります。

 

積立NISAでは専用の口座を作って、そこで投資をします。

年間40万円まで投資信託が買え、その利益に税金がかかりません。

 

ウェルスナビとは

ロボアドバイザー投資の大手サービス。

 

ロボットが、自動で分散投資してくれます。

各国の株・債券・金・不動産などに、分散投資できます。

 

 

今までは、自分でやらなければいけなかったこと。

ウェルスナビでは、すべて自動になります。

 

ウェルスナビ 積立NISAの比較

積立NISAウェルスナビ
税金なし20.315%
初期投資額指定なし10万円
積立の上限年間40万円なし
運用期間最大20年なし
投資対象投資信託投資信託
手数料基本無料投資額の年1%
信託報酬ありあり

 

①税金

積立NISAでは、税金はかかりません。

ウェルスナビでは利益から、20.315%の税金が引かれます。

 

しかし、ウェルスナビのDeTax機能は、運用の工夫でその年の税金を減らしてくれます。

積立NISAの税金0にはかないませんが、他の投資では得られないメリットです。

 

②初期投資額

積立NISAには初期投資がなく、いきなり積立を始められます。

 

ウェルスナビでは、10万円の初期投資が必要です。

まとまったお金がない場合は、積立NISA一択になります。

 

③積立の上限

積立NISAの投資上限は、年間40万円です。

月あたり、33,333円まで投資することができます。

月4万、5万と投資したい人にとっては、大きなデメリットです。

 

ウェルスナビには、積み立ての上限はありません。

 

④運用期間

積立NISAは、20年間投資することできます。

20年が経ったら、別の投資対象を探さないといけません。

 

ウェルスナビは、いつまでも投資できます。

 

⑤投資対象

ウェルスナビでは、各国の株・債券・金・不動産などの投資信託に分散投資してくれます。

 

ノーベル賞を取った理論に基づいた、最適なバランスのポートフォリオです。

このバランスを自動で保つ、リバランスという機能もあります。

 

積立NISAでは、国の基準を満たした投資信託から選んで買います。

リバランスを自分で行わなければならない。

という意見がありますが、バランス型ファンドを1つだけ選んで投資すれば心配はありません。

 

バランス型ファンドは、株・債券・不動産などに一度に投資できるファンド。

これらのバランスが崩れたときのリバランスは、ウェルスナビと同じく自動です。

複数の投資信託を組み合わせたら、リバランスは自分で行う

 

⑥手数料

積立NISAでは、ほとんどの投資信託で無料です。

一部には、最大1.25%かかるものがあるので避ける

 

ウェルスナビの手数料は、年間1%。

手数料の面では、ウェルスナビが不利です。

 

⑦信託報酬

信託報酬は、投資信託の運用コストです。

積立NISA・ウェルスナビの両方に、信託報酬がかかります。

 

積立NISAの信託報酬は、買う投資信託によります。

安いもので、年0.1~0.2%くらいです。

高いものは、1%を超えるので注意

 

ウェルスナビでかかる信託報酬は、年0.1%~0.14%ほど。

かなり安い投資信託が選ばれています。

 

シミュレーションの比較

積立NISAとウェルスナビ、それぞれを運用したときの税引き後の利益を比べます。

  • 運用期間:20年
  • 積立金額:年40万円
  • 総積立額:800万円
  • ウェルスナビのリターン:5.7% ※1
  • 積立NISAのリターン:5.1% ※2

という条件です。

比較シミュ2

単純な利益は、

  • 積立NISA:605万円
  • ウェルスナビ:706万円

となり、ウェルスナビが101万円おトクです。

 

しかし、税引き後の利益は、

  • ウェルスナビ(税引き後):563万円

積立NISAより、40万円ほど少なくなってしまいます。

 

一方、積立NISAには税金がかかりません。

605万円、丸ごと利益です。

605万円の20.315%で、123万円の節税になります。

 

※1:長期のシミュレーション結果6%(手数料計算済み)から、分配金にかかる税金を引いて算出。分配金は1.25%と仮定。
※2:選ぶ投資信託によって、リターンは異なる。今回は、eMAXIS バランス(8資産均等型)の実績データを採用

 

まずは積立NISA

まずは積立NISA

シミュレーションで、節税メリットがかなり大きいことが分かりました。

選ぶ投資信託によりますが、ウェルスナビよりも良い結果になる可能性も十分。

まずは、積立NISAからやりましょう。

 

積立NISAの欠点に、「自分で投資信託を選ぶ」ということがあります。

迷うようであれば、バランス型ファンドを買うことをおすすめします。

自分でリバランスする必要もないですし、調べた範囲では一番手堅いです。

 

わたしは、先ほど出てきたeMAXIS バランス(8資産均等型)の低コスト版を買っています。

書ききれなかった積立NISAの詳細についても書きました。

積立NISAをシミュレーションしてみた。eMAXIS Slimは+1013万の予測に
積立NISAをやってみた結果報告(4ヶ月に1回更新)。eMAXIS バランス(8資産均等型)の予測では20年後、最大1,013万円の利益が見込めた。積立NISAのメリット・デメリットも。

ぜひ、読んでみてください。

 

ウェルスナビも併用

ウェルスナビも併用

積立NISA最大のデメリットは「年間40万円までしか投資できない」ことです。

月あたりに直すと、33,333円。

 

月に33,333円以上投資する余力があるのなら、ウェルスナビがおすすめです。

ウェルスナビのリターンは高いですし、投資上限もありません。

ウェルスナビは、「ウェルスナビ」から始められます。

 

わたし自身、毎月もっとも多く積立しているのはウェルスナビです。

ウェルスナビの評判・メリット・デメリットはこちらの記事にまとめました。

WealthNaviの評判21件! 悪い口コミ・3年間の最大損失も
WealthNavi(ウェルスナビ)のネットでの評判21件。悪い口コミも。500万円を運用中のわたしが、最大損失や始めるとき気になったことも解説。

ぜひ、読んでみてください。

 

ウェルスナビ 積立NISAを併用

積立NISAでウェルスナビは不可

積立NISA口座で、ウェルスナビをやる

という併用はできない。

積立NISAをやりつつ、ウェルスナビもやる

という併用はできる。

 

ウェルスナビ 積立NISAの比較

  • 運用期間:20年
  • 積立金額:年40万円
  • 総積立額:800万円
  • ウェルスナビのリターン:5.7%
  • 積立NISAのリターン:5.1%

という条件で比較した。

 

結果は、

  • 積立NISA:605万円
  • ウェルスナビ(税引き後):563万円

となり、節税メリットまで考えると積立NISAのパフォーマンスが良かった。

 

ウェルスナビ 積立NISAを併用

  1. 積立NISAで、毎月33,333円投資する
  2. 余力があればウェルスナビで、できるだけ多く投資する

とするのが、一番効率がいい。

 

  1. セミリタイアしたい社畜エンジニア より:

    こんにちは。初コメント失礼します。
    現在、24歳で最近投資に興味を持ち始め、色々調べていると
    ひつじ先輩さんのブログを見つけました。
    大変、参考になっています。ありがとうございます。

    一点質問よろしいでしょうか?
    2021/02/12より、ウェルスナビが「おまかせNISA」を運用を開始したのはご存知でしょうか?
    証券口座は複数開設できるのに対して、NISA口座を一つしかできないので、
    別の証券会社で(SBI証券など)NISA口座を開設するか、ウェルスナビで開設するか悩んでいます。
    ウェルスナビの場合は積立NISAではなく、一般のNISA(運用期間が5年)で運用していき、
    枠が超えた場合などはどうなるかなど、まだ公式HPにも無く…

    長文失礼しました。
    ご意見いただきたく、質問でした!

    • ひつじ先輩ひつじ先輩 より:

      こんにちは。
      コメントありがとうございます!
      お役に立ててるようで何よりです!

      おまかせNISA、存じております。
      こちらは、ウェルスナビ内で課税口座とNISA口座をそれぞれ持つ形のようです。
      枠を超える分については課税口座で課税されていくはずです。

      自分がこれから始めるのであれば、
      ①月の投資額3.3万円未満→証券で積立NISA
      ②月の投資額3.3万円~10万円→証券で積立NISAで3.3万積立+残りは通常ウェルスナビ
      ③月の投資額10万円以上→おまかせNISAで10万積立+残りはウェルスナビ課税口座
      とします。

      ・非課税枠を無駄なく使うのを優先。
      ・パフォーマンスは、おまかせNISA>証券積立NISA>通常ウェルスナビ>証券通常積立となる。
      という前提で考えました。
      ご参考になれば幸いです。

      • セミリタイアしたい社畜エンジニア より:

        ご返信ありがとうございます!
        なるほど、月の投資額によってどの方法を取るか検討すべきなのですね…
        大変、参考になりました。

        早速、上記を参考にtryしてみます…!
        引き続き、ひつじ先輩のブログをご参考させていただきます。
        ありがとうございます!

  2. より:

    つみたてNISAの年間投資額が増えるので、今やっているつみたてNISA(月33,333円)を増額するか、ウェルスナビを始めるか悩んでました!まずはつみたてNISAを満額やって、残りの資金でウェルスナビをやろうと思います!ありがとうございました。

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