「モンスター社員の教科書」を作りました!

有給を使い切る方法。モンスター社員7年目スキル、全部書きました

仕事をサボる
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こんにちは、ひつじ先輩です。

この記事では、モンスター社員のわたしが有給を使い切る方法を書きます。

 

有給、余らせていませんか。

 

30~34才男女の平均年収は、403万円です。

平日は1年で245日ありますので、1日あたり16,448円稼いでいます。

 

つまり有給1日には、16,448円の価値があるのです。

 

有給を10日余らせると、年間16万円ほど。

20日余らせると、年間32万円ほど損しているのと同じです。

 

とはいえ、

  • 忙しすぎる
  • 上司に却下される
  • 周囲に申し訳ない

といった理由で、有給を使い切れない人も多いはず。

 

わたしは入社以来、5年連続で有給を使い切るのに成功しました。

今回は、有給を全部使うための基礎知識・話し方・心構えをまとめていきます。

有給は拒否できない

有給休暇は、労働基準法で定められた権利です。

法律によって、会社は有給の取得を拒否できません。

さらに「有給を取りすぎたからクビ」といった不利益も、法的にはありえません。

 

忙しさを理由に、上司が有給を許可してくれない

といったよくある状況は、厳密には違法。

社内ルールで正しかったとしても、法律に違反するルールは無効です。

 

この場合はまず、上司に法律を理解させる必要があるでしょう。

 

有給の時季変更権

会社側には、時季(有給のタイミング)を変えさせる権利があります。

ただしこれができるのは、業務に支障が出る場合のみ。※

 

代わりの有給取得の時季も、指定しないといけません。

代わりの指定がないなら、それは「拒否」なので違法になります。

 

労働基準法39条では「事業の正常な運営を妨げる場合」と記されています。

 

有給に理由は不要

理由を訊かれたり、理由を書くように求められたりしますが、不要です。

有給取得は理由に関係なく拒否できませんので、教える必要はありません。

 

どうしても何か言う・書く必要があるなら、「私用」でOKです。

詮索してくるようなら、ハラスメントになります。

 

有給を使い切る準備

計画を立てる

たとえば有給が20日あるのなら、月に1日とれば年間12日。

さらにお盆・正月に4日ずつとれば、20日を使い切ります。

 

計画通りにこだわる必要は、ありません。

計画は、「遅れ気味なら取得ペースを上げる」といった調整の目安です。

 

業務に配慮

事業の正常な運営を妨げる」のでなければ、有給優先。

とはいえ、業務とぶつからないに越したことはありません。

 

  • 休んでも影響が少ない日に有給を使う
  • 業務を入れられる前に有給を入れておく

といった工夫はしておいたほうが、モメずに有給が取れるでしょう。

 

ひつじ
ひつじ

モンスター社員的には、繁忙期こそ連続で休むべきです。

繁忙期は、1日の有給で避けられる仕事量が多くなります。

 

有給を使い切る方法

普通に使う

まずは、普通に使います。

それぞれの会社の手続きがあるはずなので、それにしたがって申請。

 

できれば、文書・メール・録音などでやりとりを残すようにします。

理由が求められるようなら、「私用」です。

 

周囲と同じくらいの有給消化率の間は、これで問題ないでしょう。

 

しかし有給を全部使うと必ず、こなせる仕事量は減ります。

まったく有給を取らないときと比べ、年間1ヶ月分働かない訳です。

 

休んでばかりでこなす仕事量が減ったと、上司は必ず気付きます。

そして、有給の許可を断るようになるはずです。

 

ここからは、上司に有給取得を断られたときの対応を書きます。

 

法律を匂わせる

ひつじ
ひつじ

労働基準法第39条に基づきィ・・・!

とまくし立てては、角が立ちすぎます。

 

まずはこちらが法律に基づいて話しているのを、「匂わせ」ます。

 

たとえばこんな言い回し。

  • ダメなら、代わりの「時季」を指定していただけませんか
  • 理由は「私用」です
  • 有給は、「ルール」上必ずとれるはずです

 

「時季」という言葉を使えば、「時季変更権」について知っていると匂わせられます。

「私用」とくり返すのは、「理由を明かさなくてよい」と知っているからです。

「ルール」とは、言うまでもなく法律のことです。

 

労務管理を知っている上司なら、

この部下は、法律を盾に有給を絶対取るつもりだ

とピンとくるはず。

 

上司が一旦それを理解してくれれば、あとはカンタン。

面倒なやり取りなしで、スムーズに有給が取れるようになります。

 

法律を明言

上司の察しが悪い、そもそも法律を知らない場合。

教えてあげるしかありません。

 

法律では

  1. 有給は労働者の権利なので、会社は拒否できない
  2. 時季(タイミング)を変更させるのはOK
  3. 有給を取るのに理由は必要ない

となっています。

この3点を教えてさしあげましょう。

 

このとき、話を脱線をさせないように注意します。

  1. 他の人と比べて、有給を取りすぎている
  2. 他の人に迷惑がかかるので、取らせられない
  3. この業務が終わっていないので、取らせられない

といった反論をしてくるのが、ありがちな脱線です。

 

①については、付与された日数内での取得なので問題ありません。

不公平と感じる人がいるなら、その人も同じだけ有給を取ればいいだけです。

 

②・③について。

有給をとると迷惑がかかるのは、人員不足が原因です。

有給の権利と人員不足は分けて考えるよう、お願いしましょう。

 

実際、業務は回らないかもしれません。

それでも、権利である有給は使わせてもらわねばなりません。

 

仮に全員が有給を使い切っても業務が回るようにするのは、会社側の責任です。

私たち従業員の問題ではないのです。

 

ただし、時季の変更には応じてあげましょう。

「代わりにいつ休んでいいのか」を必ずはっきりさせます。

 

ひつじ
ひつじ

業務量を理由に有給を断るのは権利侵害であり、ズレた議論です

 

それでも使い切れない場合

法律が無視される

法律について説明しても、話が平行線。

そんなやつはクビだ!

なんて威圧される可能性も、悪質ですがあります。

 

まずは、

ひつじ
ひつじ

このままでは、しかるべきところに相談せざるをえない

と警告。

 

それでもダメなら、メール・録音などの記録を確保。

自分の地域の労働基準監督署に、相談しましょう。

 

ただし、労基署は有給取得の拒否だけでは動いてくれません。

  1. 従業員が有給取得を強行し、
  2. 会社側が有給を欠勤扱いし、
  3. 欠勤とされた分の給与が未払いとなった

となると、動いてくれます。

 

話が進まないなら、ここまでやる必要があります。

これでは上司も自分も疲れるし、人間関係も完全に修復不能。

 

できれば、当事者同士の話し合いで済ませたいところです。

 

使い切るにこだわらない?

有給を「使い切る」にこだわらないなら、シンプルに仮病がおすすめです。

そんなに日数は稼げませんが、2ヵ月に1回くらいならいけます。

 

ひつじ
ひつじ

キツくて病院も、いけませんでした

とでも言っておけば、病気の実態がなくてもなんとかなります。

 

体調不良でも来い

と言ってくる会社は、辞めてしまいましょう。

 

有給を全部使うには

有給を全部使うには、

  1. 人間関係
  2. 社内の評価

をある程度、あきらめるしかありません。

 

有給を全部使えば、同僚の仕事は増えるでしょう。

少なくとも上司と一部の同僚には、静かに嫌われていきます。

 

また人事評価などは、結局は好き嫌いで決まるもの。

確実に評価は悪くなります。

 

法律で定められた権利を使うのに、犠牲を覚悟しなければならない。

環境がそもそもおかしいのですが、現実はそんな会社ばかりです。

 

逆に、必要なのは覚悟だけです。

覚悟さえあれば、有給は必ず使い切ることができます。

 

犠牲はありますが、有給取得はクビの原因にはなりません。

会社はそうカンタンにクビならない話を、こちらの記事にまとめました。

仕事できないくらいでクビはない! モンスター社員7年目の生存戦略
仕事ができない正社員7年目のわたしがクビにならないためにやっていること・やらないことを書く。「能力不足」「ミスが多い」くらいやらかしたところで会社は解雇されない。「遅刻しない」「指示に従う」あたりが重要。

 

残業をしない方法についても、記事を書きました。

残業しないためには、仕事を終わらせてはいけない
あと30年残業するの?残業しないたった1つの方法を書きます。残業しないためのテクニックも。あなたが残業をしているのは、あなたがそれをえらんでいるから。「残業するから仕事が終わらない」ことを理解すれば、仕事量は減らせる。

ぜひ、読んでみてください。

 

  1. あんぽんたん より:

    羊さん 毎日熟読しております。
    羊さんは台風、雪のときは有給とられてますか
    私はよっぽど重大な仕事がない限り休んでます。
    私の周りの人間は台風、雪でも出勤してます。
    びょしょびしょのスーツ
    いつもより、超満員の列車でくたくたになるのに仕事してます。
    そして、声高く、自分がどれだけ大変な目になって出勤したかを
    翌日出勤した私に聞こえるように話しています。
    でも、私はまったく我関せず休みます
    1 有給は労働者の権利
    2 びしょびしょのスーツや出勤にくたくたの状態で満足に仕事はできない
    3 命を守るのは自分(台風の時に出勤するのは命にもかかわる問題です)

    ぜひ、羊さんの台風、雪のときの対応を教えてください。
    電力会社だと、こういう特殊天気のときは逆に絶対出勤しろと言われますかね。興味がすごくあります。

    • ひつじ先輩ひつじ先輩 より:

      あんぽんたん様
      読んでくださってありがとうございます。

      わたしの場合は、基本的には出社してましたね。

      業務はどうでもよくて、
      1.事前に休暇の計画を決めているのでそれを崩したくない
      2.交通機関の乱れによる遅刻などは、ノーカンだったりしてお得
      ってのが主な理由です。

      「台風だろうがなんだろうが遅刻は遅刻」といった失格者が上司になったときがあって、そのときは有給使ってました。
      「有給は労働者の権利」なのはもちろんですが「危険回避のため」という大義もあるので取りやすいですね。

      >私はまったく我関せず休みます
      すばらしいと思います、社畜自慢たちの数の暴力に引っ張られない。
      そういう強さが、奴隷化されないためには重要です。

      >こういう特殊天気のときは逆に絶対出勤しろと言われますか
      そうですね、「こういうときこそ」といった発言が聞かれることはありました。
      まぁ、そんなのは当然無視ですねw

      問題はやはり、外せない現場での作業があるかどうかですね。
      社外(実際に仕事をされる工事屋さんなど)を含めて日程を調整済みだったりすると、その日は出社しとかないと大問題になりかねない。自分自身、後々めんどうです。
      台風等とそういう絶対外せない日が被ってしまったことは経験上はないのですが、実際そうなっていたらかなり悩むことになっていたと思います。

      • 豚100% より:

        私の持ってる資格の業界は、 
        ・人手不足が当たり前
        ・有休を消化できない
        のも当たり前な世界です。

        現在転職活動中ですが、「また有休もろくに取れない職場なんだろうな…」と暗い気持ちでした。

        ですが、こちらの記事を読んで勇気が持てました。
        周りが有休を取れていなくても、時効で捨てられる前に100%取ってみせます。

        そしてその会社に居続けてやります。

        • ひつじ先輩ひつじ先輩 より:

          時効で有給なくなるなんてのは、お金を捨てているのと同じなので…
          堂々と取得していってください!

  2. あんぽんたん より:

    羊さん、また、お邪魔します。
    羊さんの所ではこのような有給について謎の習慣なかったでしょうか
    1 有給や夏休み(有給)の後の出勤日に上司や周囲に有給のお礼を言う。
    2 休暇で旅行にいったりするとお土産を購入して周囲に渡す。
    私以外の周りの人間は必ず、1と2をやるのですが、まったく理解できないです。
    1については有給は当然の権利だし、2については有給で旅行にいっているのになぜ土産を購入して配るのかわかりません。
    羊さんの職場ではこういうくだらないことありましたか?

    • ひつじ先輩ひつじ先輩 より:

      あ~~!
      あるあるですね!

      うちの場合は2をみんなやってました…
      わたしはやったことないですがw

      そもそも全員に贈る意味が分からないし、割高なお菓子はお金の無駄。
      何よりもよくないのが、全員が贈る流れができてると贈りたいと思っていない人にも圧がかかるところですね。
      生きづらい。

      1は自分が観測した限りだと見かけなかったです。
      よほど長期の休みだとやってたのかな…

    • 豚100% より:

      あんぽんたん様

      私のいた職場がまさにそうでした。
      夏になると休憩室がお土産でいっぱいになるのです。
      (まだコロナが流行る前)
      土産を買ってないのは私だけでした。

      それに加えて、体調不良で急に休みになったスタッフは、休み明けに高級な菓子折りを持ってきて、そこに「お休みありがとうございました」と書く慣習がありました。

      何もかも意味不明です。

  3. 匿名 より:

    かならず2週おきの金曜日に休むパートのおばさんが居たけど、会社は次の人募集を出して契約更新断ってさよならしました。
    法律だから何も言えないし申請されればとらせるしかない
    それは権利ですからいいでしょう
    でも契約社員やパートはあっさり切られると思ったほうがいいでしょう
    そう何も言わずにばっさりと
    求人サイトに募集でた時点で気がつけばよかったんですけどね
    契約を更新しない『権利』は会社にもありますから
    なんでも権利の行使をすればいい。法律に守られてると思わないことです。
    正社員なら地方に左遷とかだってありえますから

  4. はな より:

    初めまして。
    仕事のことでなんとなく検索しているとここにたどり着きました。
    私に似すぎていて自分かと思うほどです笑
    自分もモンスター社員に近いかもしれません
    最低限の業務だけして1日1時間〜3時間近く何もせず過ごし給料を貰いなんと思われようと堂々と生きています。
    何か言われたら次の仕事探せばいいやーと毎日過ごしています。
    有給の消化率も100%で飲み会も1度も参加していません。
    自分の中で何かを捨てて何かを得て会社でお金を貰えればそれだけで幸せです。
    中の人応援しています。

    • ひつじ先輩ひつじ先輩 より:

      はじめまして!
      コメントありがとうございます。

      仲間ですね笑

      >何かを捨てて何かを得て
      というのは真理だと思います。
      何もあきらめられないために苦しんでいる人はあまりに多いですよね。

      これからも、健康だけは大事にのらりくらりと給料ゲットしてくださいませ!

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