こんにちは、ひつじ先輩です。
決済の方法が「仕切」とは、FXだと「ポジションを決済した」という意味です。
FXの確定申告に使う書類の様式は古く、先物取引全般を対象としたもの。
書き方が分かりにくいところも多いです。
この記事では、FXの確定申告の書き方を画像を使って解説します。
FXをはじめてもう10年近く、この書き方で問題なく申告できています。
FXの確定申告では、通常の第一表・第二表にくわえ、
- 先物取引に係る雑所得等の金額の計算明細書
- 確定申告書第三表
を作ります。
決済の方法は「仕切」
これから、先物取引に係る雑所得等の金額の計算明細書の書き方を解説します。
最初に、1番疑問に思っている人が多いところだけ、書いておきます。
「取引の内容」の「決済の方法」は「仕切」です。
「仕切」とは、
建玉を転売または買い戻しによって損益を確定し、当該取引を終了することを、仕切り(しきり)という。([用語集] 仕切り(しきり)より)
です。
FXだと「ポジションを決済した」という意味ですね。
わたしはスワップ派なので決済がない年が多いですが、「仕切」と書いておいて問題ありません。
FX 確定申告の書き方
先物取引に係る雑所得等の金額の計算明細書の書き方
FXの利益の確定申告のために作ります。
「A~Cの各欄は決裁又は譲渡ごとに」と注意書きがあります。
しかし、A~Cはそれぞれ1つのFX口座について書いてOKです。
自分の場合、4口座以上あるので、2口座を足して1列に書いています。
以下、それぞれの書き方を説明します。
種類
「外国為替証拠金取引」と書きます。
決済年月日
取引の回数が1回なら書きます。
多いときは何も書きません。
スワップ派で決済がないときも、何も書きません。
数量
決済年月日と同じです。
多いときはムリに書きません。
決済の方法
最初に説明した通り、「仕切」と書きます。
差金等決済に係る利益又は損失の額
決済損益を書きます。
損失のときは、「-」(マイナス)の代わりに「△」を使います。
差金決済とは、受渡日に買付代金、または売却有価証券の提供を行わずに、反対売買の差金により決済することです。 (引用元:差金決済について教えてください。)
FXでは売買に伴って実際の外貨をやり取りしていないため、差金決済に該当します。
なのでFXの売買は、「差金等決済に係る利益又は損失の額」に書きます。
譲渡による収入金額
FXでは、関係ないです。
何も書きません。
その他の収入
スワップによる損益は、ココに書きます。
手数料等
基本的に0になります。
ほとんどのFX口座は、手数料がありません。
また、スプレッドはすでに決済損益から差し引かれています。
②に係る取得費
譲渡による収入金額と同じで、書きません。
その他の経費
銀行取引手数料のみ、経費として計上しています。
銀行→FX口座の入金手数料です。
レシートは、7年間とっておきます。
他にも計上できるかも知れませんが、確実なものだけにしています。
確定申告書第三表の書き方
総合課税、分離課税の税額をそれぞれ計算し、足し合わせるシートです。
- 総合課税:給与など
- 分離課税:FXや株など
です。
以下、それぞれの書き方を説明します。
ト欄
FXは、先物取引です。
そこで、先ほどの明細書から収入金額の合計を書きます。
67欄
同じように、所得金額の合計を書きます。
75欄
67欄の下3ケタを0にした数を書きます。
83欄
75欄に15%をかけます。
所得税の分だけなので、20%ではありません。
9欄、25欄
それぞれ第一表から書きうつします。
先に途中まで第一表を作っておかないといけません。
70欄
9欄から25欄を引きます。
下3ケタは、000です。
78欄
で計算される税額を書きます。
86欄
税額の合計を書きます。
FXの確定申告の書き方は、これで終わりです。
FX 確定申告まとめ
- 先物取引に係る雑所得等の金額の計算明細書
- 確定申告書第三表
の書き方を解説しました。
1.については、書きようがない部分がかなりあるが、空欄で問題ないです。
経費については、資金を振り込んだときの手数料くらいにしておくのが安全。
2.については、事前に確定申告第一表・二表をある程度作っておきます。
第一表・二表は、手書きしなくても確定申告用のソフトウェアを使うとカンタンに作れます。