こんにちは、ひつじ先輩です。
仕事量が不公平な会社を退職したい人向け。
その理由での転職はあまりおすすめできない理由と、仕事量が少ない人になる方法を書きます。
つい先日も、若くして出世したわたしの友人が、

仕事できない部下のおっさん、俺より給料が200万高い・・・!
と、不満をもらしていました。
会社で働いていると、この現象はよく起こります。
人より多くの仕事をこなしている人にとって、不公平なことです。
辞めたいと思うのも、無理はありません。
データを下で示しますが、これに近い理由で退職する人も実際かなりいるようです。
しかし、退職してもこの問題は解決しません。
その理由と、今の会社のままでも仕事量を少なくする方法を書いていきます。
不公平な仕事量で退職
転職理由のランキングを見てみると、
順位 | 転職理由 | 割合 |
---|---|---|
1位 | ほかにやりたい仕事がある | 14.7% |
2位 | 給与に不満がある | 11.0% |
3位 | 会社の将来性が不安 | 9.7% |
4位 | 残業が多い/休日が少ない | 8.0% |
5位 | 専門知識・技術を習得したい | 5.3% |
6位 | 幅広い経験・知識を積みたい | 4.2% |
7位 | 土日祝日に休みたい | 3.6% |
8位 | U・Iターンしたい | 3.6% |
9位 | 業界の先行きが不安 | 3.5% |
10位 | 市場価値を上げたい | 3.4% |
となっています。
「仕事量が不公平」という項目はありませんが
- 仕事量が少ない人と給料が同じ
- 自分ばかり残業・休日出勤している
といった不満は、
- 2位:給与に不満がある(11%)
- 4位:残業が多い/休日が少ない(8%)
と言い換えられます。
この2項目の合計は19%なので、5人に1人。
「仕事量の偏り」というニュアンスがない分を少なく見積もったとしても、
「10人に1人くらいは同じ悩みで退職している」と言えるでしょう。
退職では解決しない
しかし仕事量が不公平になる問題は、退職では解決しません。
あなたに仕事量が集中する理由は、
- 有能で頼りになるから
- 優しくて頼みやすい
- 自分から仕事を取りにいくから
のどれかに当てはまるでしょう。
上司が、デキる部下にばかり仕事を振ってしまう。
優しい人には、誰だって仕事を頼みやすい。
自分から仕事を取りにいく人には、仕事が集中する。
どこの会社でも、同じことが起きます。
あなたがやり方を変えない限り、次の職場でも仕事量はあなたに偏るでしょう。
次に月30時間残業の職場で定時に帰る私が、仕事が少ない人になる方法を書きます。
仕事量が少ない人になる
仕事量が少ない人になるには、
- 仕事を取りにいかない
- 仕事を断る
の2つを意識すればOKです。
これさえできれば、今の会社のままでも不公平な仕事量の配分を改善できます。
勇気がいる内容もありますが、退職する勇気に比べれば大したことはありません。
1.仕事を取りに行かない
これは、わりとカンタンです。
具体的には、
- 手を挙げない
- 提案しない
の2つです。
1.手を挙げない

誰かやってくれる人、いない?
なんて声が聞こえてきたときに、手を挙げるのをやめます。
できれば、目の前の虚空を見つめて、目が合わないようにしましょう。
理想は、書類やスクリーンに目を向け、集中していて聞こえないふりです。
ここまでするのは勇気が要りますが、せめて自分から名乗りをあげるのはやめましょう。
2.提案しない

もっとこうすれば質がよくなる!?
と思いついても、提案してはいけません。
質を上げても、仕事は減りません。
新しい方法に問題がないか調査させられたり、それを周知させられたり。
余計な仕事が増えます。
2.仕事を断る
頼む側からすると、頼みやすい相手がいるとラクです。
なんでも、とりあえずその人に頼みがち。
都合のいい人になるから、仕事が集中するのです。
断るコツは、
- 理由を述べる
- 代替案を提示
の2つです。
1.理由を述べる
なんであれ、理由がともなうと説得力が増します。
不公平なほど仕事が集中しているなら、

○○で忙しいので、他を当たってほしい
は相当な説得力を持ちます。
ほかにも「あなたがやらなくてもいい」理由があるなら、言っておきましょう。
もし仕事量が多いことを示した上で、上司の理解が得られないなら、

仕事を減らしていただけないなら、退職させてください。
と言えれば効果的です。
仕事を多くこなしているあなたが辞めれば上司は困るので、仕事量の偏りを見直すでしょう。

辞めたいなら辞めてください
と言われれば辞めるしかなくなるので、奥の手です。
2.代替案を提示
相手が同僚なら、相手が自分でそのタスクが出来るようにヒントをあげましょう。
他にできる人がいるなら、その人に頼むように言うのもあり。
ただしこれは、仕事を第三者にぶつける形になるのでハードルが高いでしょう。
代替案はあればいいですが、ないからといって引き受ける必要はありません。
「別業務が忙しい」という理由だけで、かなり戦えるはずです。
最悪、説得されこちらが対応せざるを得ないとしても、限界まで納期を遠くします。
それより早くできるとしても、別の業務を優先して対応。
待たせて対応することで

この人は忙しいから、頼むと時間がかかる
と分かってもらいましょう。
改善しないときの裏ワザ
- 相談できる風土がない
- 言語でコミュニケーションできる人がいない
- 「仕事を断るなんて、人間ではない」という文化
こうした特徴がある職場だと、ここまで書いてきた方法は無意味かもしれません。
そうであれば退職するのも手ですが、まだできることがあります。
それは、「黙って仕事の質を落とす」です。
社会人としてどうなの?という問題はありますが、確実に時短になります。
それでも問題なく仕事が進むなら、もっと質を落としましょう。
ミスや手戻りが増えれば上司にも迷惑がかかり、あなたの仕事量を減らさざるを得ません。
実はわたしはこの「裏ワザ」のスペシャリスト、週休3日を貫く7年目モンスター社員です。
仕事を頼まれて断るより確実なのは、そもそも頼まれない人になること。
評価・人間関係は犠牲になりますが、仕事量の不公平は確実に改善します。
モンスター社員が年間残業時間を10時間以下にした方法を、こちらの記事にまとめました。

ぜひ、読んでみてください。