この記事では、仮想通貨3.0と言われるSkycoin(スカイコイン)とは何かを解説します。
Skycoinは、バイナンスに上場されている仮想通貨です。
Skycoinについて気になるのは、
- スキャムかどうか
- 将来性があるかどうか
ではないでしょうか。
わたしはSkycoinコミュニティに参加し、文章の翻訳などを行った経験があります。
Skycoinの長い歴史を考えれば、まだ素人ですが
- スキャムではない
- 将来性が期待できる
ことは、断言できます。
Skycoin(スカイコイン)とは
基本情報
- 通貨単位:SKY
- 発行枚数:最大1億SKY ※流通量は1000万SKY
- オフィシャルサイト:https://www.skycoin.com/ja/
- 公式ブログ:https://www.skycoin.net/blog/ja/
- 日本語版Twitter:https://twitter.com/skycoin_jp
- 日本語版Telegram:https://t.me/skycoin_japanese
- ホワイトペーパー(英語):https://downloads.skycoin.com/whitepapers/Skycoin-Whitepaper-v1.2.pdf
ざっくりとしたプロジェクトのイメージはこの動画でつかめます。
Skycoin(スカイコイン)とは
新しいコンセンサスアルゴリズム「Obelisk(オベリスク)」を採用した仮想通貨です。
- 高速
- 高セキュリティ
- 高スケーラビリティ
- 完全な非中央集権
- 匿名性あり
という強みがあります。
セキュリティやスケーラビリティは実感しにくいですが、速さは分かりやすいです。
使ってみましたが、Skycoinの決済は本当に一瞬でした。
上記スペックは現状、BTCやETHよりも優れていると言えます。
分散インターネット
既存のインターネットを、分散インターネットに置き換える。
これが、Skycoinプロジェクトの大きな目標です。
既存のインターネットでは、通信会社が大きな力を持っています。
料金はコントロールされ、アクセスは制限され、閲覧情報は販売されます。
インターネットは、中央集権なのです。
分散インターネットのSkywireには、
- 料金は基本無料
- 検閲なし
- 閲覧がトラックされない
という強みがあります。
Skycoinの価値は、Skywireの価値と紐付いています。
このSkywireが成功するかどうかが、Skycoinの価値を左右します。
スキャムでない
開発期間7年
開発期間7年と、歴史の長いコインです。
また、マーケティングに力を入れ始めたのは2018年になってから。
騙して買わせて売り抜けるなら、こんなに時間はかけません。
プロダクトがある
分散インターネットのSkywireは、既にテストネットが稼働しています。
Skycoinは、このネットワークの価値に裏付けされたコインです。
ネットワークが無価値とならない限りは、Skycoinは無価値になりません。
開発が盛ん
スキャムならば、開発を進めるほど手元に残るお金が減ります。
Skycoinは、Githubのコミット数が世界でもトップクラスです。
このプロジェクトがスキャムとは、考えにくいです。
Crypto Misoによれば、#Skycoinは世界で10番目にアクティブなプロジェクトです。 すばらしいのは、このランキングは#Skywire やその他スカイコインの下位階層で開発中の23プロジェクトについては計算にいれていないことです。 https://t.co/Sr2akcFjac $SKY #NetNeutrality pic.twitter.com/pdcptaeQuH
— Skycoin公認日本語版アカウント (@skycoin_jp) May 26, 2018
Skycoinの将来性
将来性①Skywire
Skycoinを持っていると、Skyhoursという第二の仮想通貨がもらえます。
Skywireの利用は基本無料ですが、優先的な利用にはSkyhoursが必要です。
よって、Skywireの価値が高まれば、Skyhoursの価値が高まる。
Skyhoursの価値が高まれば、それを生み出すSkycoinの価値も高くなります。
分散インターネットのSkywireは、通信業者を必要としません。
よって、
- 料金は基本無料
- 検閲なし
- 閲覧がトラックされない
という特徴があります。
これについて、もう少し詳しく述べます。
料金は基本無料
これが、最大のメリットではないでしょうか。
ネット普及率が低い国の人にはもちろん、日本人にとってもネット料金は負担です。
スマホ+ネット代で月1万円を超えることは、よくあります。
Skywireが普及すれば、これが無料になります。
こうしたメリットによってSkywireが使われるほど、Skycoinの値上がりも期待できます。
検閲なし
ネット検閲とは、
ネット上の情報を対象とした政府機関による検閲を指す。(中略)検閲にかかった情報は、ウェブサイトへの掲載を禁止・削除するか、ウェブサイトをブロッキングして拡散を防ぐ。(Wikipediaより)
日本では、ネットが検閲されていると感じることは少ないです。
でも実際には、世界規模でネットは検閲されています。
これはWikipediaの画像ですが、検閲のない青のゾーンは一部しかありません。
それ以外のエリアでは、政府の意向によって書けない・見れない情報があります。
とくに中国を含む黒いゾーンで、厳しい検閲がされています。
例えばSNS。
中国では、Twitterが使えず「中国版Twitterのウェイボー」が使われています。
他にも色々な「中国版○○の△△」があります。
中国のIPからはアクセスできない日本のサイトがまた増えました(´;ω;`)
「Amazon 日本」です。
今日からアクセスできなくなったようです…。涙。 pic.twitter.com/5HISm2lvLa
— しゃんしゃん たいむず (@xiang2times) July 21, 2018
こういうのも、中国ではよくあることのようです。
Skywireが普及すれば、こうした検閲を骨抜きにできるでしょう。
閲覧がトラックされない
通信業者は、ユーザの閲覧データを手に入れられます。
閲覧データは、広告の最適化などに使える有用なデータ。
国の法律によっては、データを売ることもできます。
売られても実害はないですが、閲覧データの持ち主はユーザです。
閲覧データは、勝手に売買されないに越したことはないでしょう。
将来性②通貨性能
Skycoinは、BTCやETHの欠点を克服するように設計された仮想通貨です。
新しいコンセンサスアルゴリズムObelisk(オベリスク)を採用したことで、
- 高速
- 高セキュリティ
- 高スケーラビリティ
- 完全な非中央集権
- 匿名性あり
というメリットがあります。
しかし、BTCやETHの問題は、ユーザやトランザクションが増えてから明らかになりました。
Skycoinの真価が問われるのも、ネットワークが拡大した後です。
「大規模なネットワークになっても、Skycoinのスペックは下がらない。」
そう認められれれば、決済手段としてのポジションをとれるポテンシャルがあります。
将来性③マーケティング
Skycoinはこれまで、マーケティングには注力してきませんでした。
「2018年から、マーケティングを増やす」と明言しています。
これまで力をいれていない分、マーケティング面の伸びシロは大きいでしょう。
取引所への上場
Skycoinは、取引所への上場が活発です。
2018年は、数週間に1件くらいのペースで新規上場しています。
2018年5月には、バイナンスへの上場も果たしました。
お待たせいたしました… Skycoinが正式にBinanceに上場されました!世界をリードする取引所で、SKY/BNB、SKY/BTC、SKY/ETHの3つのペアが取引可能です。今後もワクワクするお知らせや、新規の上場情報をお見逃しなく!@binance #SKY #BTC #ETH #BNB https://t.co/e7Mc9t1Sva …
— Skycoin公認日本語版アカウント (@skycoin_jp) May 24, 2018
直近の上場取引所は以下のようになっています。
- 2018年3月5日上場:CryptoWolf ※
- 2018年4月4日上場:9coin
- 2018年4月13日上場:CHAOEX
- 2018年5月21日上場:BitRabbit
- 2018年5月24日上場:Binance(バイナンス)
※取引所ではなく仲介業者。公式サイトからの購入はこの業者を経由して行われる。
バイナンスに口座を作りたい人は、こちらから。
講演活動
様々な会議にメンバーが参加し、Skycoinプロジェクトを宣伝しています。
シンガポールで@CoinAgenda Asiaに楽しく参加しています! #Skycoin の創立者Synthがメインスピーカーです。もし来ているなら、チームと会ったり、公式 #Skyminer を見に来たりしてださいね!https://t.co/Ee8p3Gqp1k $SKY #CoinAgenda #blockchain #TheNewInternet #NetNeutrality pic.twitter.com/3YScTWNTY7
— Skycoin公認日本語版アカウント (@skycoin_jp) June 22, 2018
また、Skywireのテストネットが始まったときは、独自にカンファレンスも行いました。
インフルエンサー
Skycoinを推している日本のインフルエンサーです。
オベリスクとは
オベリスク(Obelisk)は、Skycoinのコンセンサスアルゴリズムです。
ビットコインのPoWとも、イーサリアムのPoSとも違う新しいアルゴリズム。
PoWでは、より高い計算能力を持つノードが高い影響力を持ちます。
この結果、ビットコインでは組織的にマイニングを行うマイナーが権力を持ちました。
PoSでは、より多くの通貨を持つノードが高い影響力を持ちます。
イーサリアムにPoSが導入されれば、大量保有者が権力を持つようになるでしょう。
オベリスクでは、他のノードからの評価で影響力が決まります。
この方式では、各ノードが信頼するノードのリストを持っています。
より多くのリストに登録されたノードが強い影響力を持ちます。
乱暴に例えるなら、ヤフオクの評価のようなものです。
評価の低い出品者は、誰からも買ってもらえません。
オベリスクでは、評価の低いノードは他のノードから無視されます。
この仕組みには
- 高い計算能力を目指す競争が起こらず、エコ
- 計算力や通貨量が重視されず、中央集権化しない
というメリットがあります。
Skywireとは
Skycoinプロジェクトが創る、分散インターネットです。
- 料金は基本無料
- 検閲なし
- 閲覧がトラックされない
といった特徴を持ち、既存のインターネットの代替を目指しています。
Skywireは、スカイマイナーという機器がワイヤレスでつながることで完成します。
現在のテストネットは、既存の通信回線を利用しています。
脱・通信業者は、開発中のアンテナによって果たされることになります。
#Skyfleet のみなさん、準備中のサンプルです。これがなんだか分かりますか?これからですよ。$SKY #Skycoin #NetNeutrality #TheNewInternet pic.twitter.com/2tNevFcLWp
— Skycoin公認日本語版アカウント (@skycoin_jp) June 25, 2018
Skyminerとは
Skywireを構成するハードウェアで、スカイマイナーと読みます。
Skywireは、このSkyminerが相互に接続したネットワークなのです。
SkyminerをSkywireに接続すると、報酬としてSkycoinがもらえます。
月あたりなんと、96 SKYもらえます!
公式のSkyminerは、こんな見た目です。
今週は @CoinAgenda Asia はビジネスでありながら楽しい時間でした!世界に名高い #Skyminer はシンガポールでも人々の注目を集めました!#CoinAgenda$SKY #Skycoin #NetNeutrality #TheNewInternet pic.twitter.com/fhKTiKLTNq
— Skycoin公認日本語版アカウント (@skycoin_jp) June 24, 2018
公式Skyminerを手に入れるには、ウェイトリストに登録する必要があります。
価格は、1BTCと高額。
0.9BTCはSKYにて払い戻されるため、実質0.1BTCくらいです。
現在のSKYレートは60円で、月96 SKYもらえるので、5,760円。
0.1BTCは77,000円くらいなので、1年ほどで元は取れるはず。
それでも、ちょっと気軽に手を出せる値段ではありません・・・!
しかも、組み立てはセルフです・・・!
現状は、金銭的にも技術的にもハードルが高いです。
安くてカンタンな公式Skyminerも、現在開発中とのこと。
ハードウェアはどんどん形になっていってます!次回は、#Skywire のルーターのプロトタイプを少しだけお見せします!$SKY #cryptocurrency #blockchain #engineering #NetNeutrality pic.twitter.com/e6IHwIxZmm
— Skycoin公認日本語版アカウント (@skycoin_jp) June 29, 2018
オリジナルのSkyminerの開発も盛んで、これらもちゃんとSkywireにつながります。
報酬は公式マイナーの半分で、基板(ノード)8枚のハードウェアなら48 SKY。
#Skyfleet の皆さん、#Skyminer は新しいインターネットを構成するだけでなく、見た目もいいのです。発想に溢れたコレクションをご覧ください!https://t.co/kZ8tatO2yO $SKY #Skycoin #Skywire #testnet #hardware #blockchain #NetNeutrality
— Skycoin公認日本語版アカウント (@skycoin_jp) July 4, 2018
Orange piを使うと、40ドルくらいで作ることも可能です。
基板が1枚なので、月あたり6 SKYもらえる計算になります。
お金がないけど #Skywire テストネットへ参加したい人へ。CryptoRonnyのすばらしいチュートリアルを使って、自分の #Skywire ノードを作っちゃおう!https://t.co/Rez9LwXGo7 …$SKY #Skycoin #TheNewInternet #Skyfleet #NetNeutrality
— Skycoin公認日本語版アカウント (@skycoin_jp) June 23, 2018

英語力・技術力に自身がある人は、ぜひ!
Skyhoursとは
Skycoinプロジェクトの、第二の仮想通貨です。
Skycoinを、デスクトップウォレットに保管しているともらえます。
1 Skycoinあたり、1時間に1 Skyhoursもらえます。
こんな風にたまっていきます。
Skyhoursの主な使い道は、Skywireを利用する費用です。
Skywireは基本無料ですが、優先的に使用するときはSkyhoursを払います。
Fiberとは
Fiber(ファイバー)はアプリケーションエコシステムです。
つまり、ETHのようにアプリを開発できる仕組みです。
Fiberの強みは、無限のスケーラビリティを有すること。
Skycoinが仮想通貨3.0を名乗るのは、スケーラビリティ問題を解決したからです。
たとえばETHのエコシステムでは、子チェーンはメインチェーンの影響を受けます。
メインチェーンが遅延・停止すると子チェーンも遅延・停止するのです。
Fiberは、ブロックチェーンを並列に配置する構造になっています。
分岐して増やしていく構造ではなく、チェーン同士が完全に独立しているのです。
そのため、1つのチェーンが遅延・停止しても他のチェーンに波及することはありません。
Skycoinデメリット
規制リスク
インターネットの自由化を目指す仮想通貨です。
既得権益にとっては、迷惑な存在。
政府の規制などで、プロジェクトが行き詰まるかもしれません。
また匿名通貨なので、日本の取引所への上場はむずかしいでしょう。
名前
日本では、某航空会社のサービスと名前がかぶっています。
検索結果もかぶるので、ユーザーが情報が見つけにくいです。
他の仮想通貨に比べて、日本人のお金は流れ込みにくいでしょう。
マーケチームの裏切り
2018年6月18日の公式記事によると、
- 中国のマーケティングチームによる100,000 SKYの横領が発覚(数億円相当)
- 18.88 BTCと6,466 SKYが奪われる
ということがありました。
Synth氏や他のメンバーへの、人的被害はなかったようです。
この影響でSkycoinの価格は暴落。
プロジェクトの資金繰りが心配です。
しかし、Skycoinなどのプロダクトに欠点があった訳ではありません。
価格は、回復していくと考えています。

最後はポジトークですw
仮想通貨Skycoin
Skycoin(スカイコイン)とは
オベリスクという、新しい合意形成アルゴリズムを採用。
- 高速
- 高セキュリティ
- 高スケーラビリティ
- 完全な非中央集権
- 匿名性あり
- 高い計算能力を目指す競争が起こらず、エコ
- 計算力や通貨量が重視されず、中央集権化しない
匿名通貨であるため、日本での上場は考えにくい。
スキャムでない
- 開発期間7年
- プロダクトがある
- 開発が盛ん
上記の特徴から、スキャムであるとは考えづらい。
将来性
分散インターネットのSkywireの成否次第。
Skywireは、通信業者を必要としないため、
- 料金は基本無料
- 検閲なし
- 閲覧がトラックされない
という強みがある。
その他
- Skyminer:Skywireを構成するハードウェアで、Skycoinがもらえる。
- Skyhours:Skycoinを持つともらえる、第二の仮想通貨。
- Fiber:スケーラビリティが無限のアプリケーションエコシステム
Skycoinは、バイナンスで買えます。
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