「モンスター社員の教科書」を作りました!

電力会社の魅力21個。辞めたい私も認める楽なところ

つぶれない 電力会社
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こんにちは、ひつじ先輩です。

辞めたいわたしが認めざるを得ない、電力会社の魅力を書きます。

 

  • やりがいが~
  • 地域貢献が~
  • 責任ある仕事が~

などと寝ぼけたことを書いているページは多いですが、ご安心ください。

このページでは雇う側がこじつけたウソではなく、ちゃんと働く側にとっての魅力を書きます。

 

やりがい(笑)が魅力だと感じられる人は、そもそもこんなページは見ませんよね。

ちなみに辞めたいわたしに言わせれば、やりがいなど0です。

 

かなり批判的な目で見ても、否定できない電力会社の魅力について書きます。

電力会社への就職を考える人の参考になれば、幸いです。

電力会社の魅力:安定

安定

①潰れない

なくならないビジネスなので、潰れません。

電力の自由化で競争にさらされる

といった声も聞かれますが、いい立地の大きな発電所は旧来の電力会社が持っています。

 

新電力がシェアを逆転するようなシナリオは、今のところはないでしょう。

向こう40年は安定です。

 

②平均を超える年収

厚労省の調査(2017年)によれば、日本の平均年収は560万円。

電力会社の平均年収については、公のデータがありませんがどこでも700~800万円ほど。

まず、平均の年収は超えていけるでしょう。

 

ちなみにわたしは2年目以降、毎年500万円くらいです。

平均年収に負けていますが、平均年収は40代~60代も含めた値。

 

30代男性の平均年収は484万円らしいので、ギリギリ勝っています。

 

③年功序列

年功序列がいまだに幅を利かせています。

仕事はできないけど、出世はしたい!

という人にはおすすめです。

 

収入は、時間と共に自動的に上がります。

 

しかも、仕事ができなくても、

年齢的に管理職にしてあげなければ

という、謎の判断基準が働いてランクが上がります。

 

④世間体

特に田舎であれば、

いい会社に入った!

家族が喜びます。

 

家族以外からも、電力会社は

  • すごい
  • ちゃんとしてそう

という評価を得やすいです。

 

電力会社の魅力:ホワイト企業

ホワイト

①残業代はでる

当然のことですが、残業代はでます。

若手なら、だいたい時給2,000円くらい

支給されるときにはいろいろ引かれますが、それでも1,000円は超えます。

 

②休暇もとれる

よほど忙しい職場にならない限り、休暇もとれます。

一部の強メンタル者なら、仕事や信用を犠牲にして全消化もできます。

 

③ボーナスがある

ボーナスもあります。

 

本来、前年の成果に対して支払われるボーナス。

しかし、電力会社には成果らしい成果はありません。

 

差が付きにくいので、同年代は同じくらいのボーナスをもらえます。

 

④交通費もでる

交通費は支給されます。

  • 電車代
  • バス代
  • ガソリン代

です。

家族から離れて住んでいる人のため、手当もあります。

駐車場代などは、自費になる会社もあるようです。

 

⑤フレックス勤務

フレックス勤務の職場が多いです。

 

フレックス勤務は、通常の勤務時間より長く働いたとき、

  • 別の日に早く帰る
  • 別の日に遅く来る

ことができるという制度です。

プラス分は、そのまま残業代としてもらえるのでそうしている人が多いです。

 

あまり活用されていませんが、本人が使いたいと言えば使えます。

業務量によって、実質的なNOを示されることはある

地味に魅力的なのが、遅刻してもフレックス出社扱いにしてもらえることです。

 

⑥狭い勤務エリア

普通の大企業と違い、職場はほとんど担当地域にしかありません。

そして社員は、地域内の出身者がほとんど。

はるか北や南に転勤になることはないので、出身県外の勤務でも週末は実家へ帰れます。

 

出身県での勤務となれば、実家暮らしができます。

最終的にはほとんどの人が、出身県の勤務となる印象です。

高卒の場合はそもそも、県外勤務を経験しないことも多いです。

 

⑦持株会がある

持株会は、自社の株を毎月買っていくという制度。

奨励金というお金がもらえるので、そこそこおいしいです。

 

さらに一工夫を加えることで、リスクを最小化。

奨励金だけをゲットすることもできます。

 

奨励金のタダ取りについては、記事を書きました。

まだ持株会してないの? 奨励金のタダ取りで100万稼げたよ
これまでに100万円儲かった、持株会の奨励金をタダ取りする方法。すぐ引き出して売ることで、リスクを抑えて利益だけ手元に残せる。課税・確定申告についても書く。

ぜひ、読んでみてください。

 

電力会社の魅力:楽

楽

①待ち時間が多い

とくに現場ですが、全体的に待ち時間が多いぬるま湯です。

  1. 担当区分が細かい
  2. 仕事は請負会社がやる

というのが、主な理由です。

 

担当区分が細かい

電力社員同士の担当区分が、細かく分かれています。

 

例えば、

  • 機器を操作する人
  • 機器の点検をする人

というのがしっかり分かれています。

 

操作しているときは、点検する人は待っています。

点検しているときは、操作する人は待っています。

何時間でも待っているのです。

 

上司や口うるさい人がいないなら、スマホで遊び放題です。

忙しい人、やる気がある人なら書類作成など別の仕事をすることもできる

 

仕事は下請けがやる

現場でよくあるのが、請負会社の作業を監視する仕事です。

電力会社は発注さえ済ませれば、あとは見ているだけです。

 

その間は何をしているかというと、待っています。

一日中、待っています。

 

座ってはいけないという圧が、上司などから来ることはあります。

足は疲れますが、基本は見てるだけ。

 

実際に作業している人に比べれば、はるかに楽なぬるま湯です。

寒さなど、作業環境が悪いと居るだけでつらい

 

②いらない会議

いらない会議も多いので、ボーッとできます。

さすがにスマホはいじれませんが、ほとんどの会議のゴールは情報共有。

話し合うことなどありませんので、座っているだけです。

 

情報共有ならメールで十分ですが、

「場を設けて教育・周知をした」

という事実と証拠を残すことが、監査への対策として必要なのです。

 

座っているだけで給料が発生するので、みんなありがたく座っています。

 

③移動が多い

現場系だと、移動が多くなります。

遠い現場に行くときは、1日6時間も運転だけということも。

そういう日も、かなり楽です。

 

とくに1人で現場に行くときは音楽が聴けますし、少しの寄り道だってバレません。

運転が好きな人なら、楽しい1日になるでしょう。

 

④頭を使わない

書類に関係する業務として、

  • 書類のチェック
  • 書類の作成

があります。

 

書類のチェック

書類・図面をチェックする仕事が多いです。

チェック業務の魅力は、ミスを見逃したとしても言い訳しやすいことです。

 

ひつじ
ひつじ

気付かなかった

という言い訳で、だいたいはオーケーなので楽です。

 

書類の作成

書類作成は、結論ありきのものが多いです。

一番無意味なのが、やると決まっていることをやる許可をとる書類です。

 

これは理解不能なほど無意味ですが、魅力的でもあります。

結論が決まっているのですから、あとは理由をでっちあげるだけです。

その理由すら、似た前例を引っ張り出してくればよい。

 

あとは、上司に提出すれば・・・

 

なんと、却下されます。

前例通りに作っても、上司は満足しません。

上司が達成感・有能感を得るための修正をくり返すと完成です。

 

無意味な書類のクオリティを上げてどうするのか?

などということは考えてはいけません。

 

頭を使わなくて済む、というすばらしい魅力を喜びましょう。

クリエイティブな能力が一切不要な、楽な仕事です。

 

⑤質を落とせる

いらない書類の作成など、やってもやらなくても同じです。

役人の監査のために作っているだけなので、質は落とせます。

 

コツは、納期ギリギリで進めることです。

ギリギリにすれば、上司にクオリティにこだわる時間を与えずに済みます。

結論ありきの書類ばかりなので、ロークオリティでも結果は何も変わりません。

 

上司には嫌われる

 

⑥客は遠い存在

ほとんどの職場は、客と関わりません。

 

客商売にありがちな、

  • 理不尽な要求
  • パワハラ

を受けることはありません。

 

社外との関わりは、請負会社がほとんど。

あまりにいい加減なことはできませんが、こちらが客です。

 

たいていは、優しく接してくれます。

むしろこちらが、理不尽なことを頼まないように気をつける必要があります。

営業・配電系の職場は客と関わる。絶対に避けるべき

 

⑦休日出勤が楽

現場系の職場は、ちょくちょく休日出勤があります。

現場に行くので、移動や待ち時間が多くて楽です。

 

さらにおいしいのは、オフィスに戻ってから。

自分以外に人がいなければ、サボり放題です。

 

⑧冬がヒマ

電力会社の設備は、電力需要の高い夏・冬を避けてメンテナンスします。

冬はメンテナンスがないので、ヒマです。

そもそも、雪で行けなくなる現場もあります。

 

経験上、夏はあまりヒマではないです。

秋がもっとも忙しいので、そこに向けた準備で忙しくなります。

 

電力会社の魅力:転職

転職

①地域重視の採用

出身地域を重視した採用なので、地域外の実力者は最初からいません。

そもそも受けに来ていないのかも

 

ふつうの大企業に入るよりはぬるいでしょう。

 

高卒なら、

  • 学業の成績
  • 部活の成績
  • 生徒会経験

あたりがあれば有利です。

 

大卒なら、国立以上の学歴。

あとは、面接での演技力の勝負になります。

 

②電験で転職が有利に

電力会社では、電験(電気主任技術者)の取得を奨励しています。

資格を取ると、奨励金がもらえる会社も多いです。

 

この資格、電気系で転職を考えている人にとってはかなり強力です。

3種~1種までありますが、1種を取って転職すればまず年収が上がります。

 

転職先は、自社で工場を持っている会社や新電力など。

 

高電圧を使っている工場には、電験を持った技術者を配置する必要があります。

替えの効かない人材になりますので、強い立場が得られます。

 

電力会社から転職するなら、必ず電験を取っておきましょう。

 

電気系の転職先では、工事を担当した経験も重視されるようです。

ひつじ
ひつじ

請負業者の働く姿、見てただけなんですけどね・・・w

 

電力会社には、

電験の勉強がしたい

と言いまくれば、休暇取得や早めの帰宅も許されやすい雰囲気があります。

 

電力会社で実際の設備を見ながら、数年かけて電験を取得。

電験を生かして、より高収入の会社へ転職する。

 

キャリアアップの足がかりとして、悪くない企業だと言えます。

 

「まず電験3種したい!」という人は通信講座を活用してサクっと取得しましょう。

講座はこちらに10件まとまっているので、自分に合うものが見つかるはずです。

 

電力会社の魅力:副業向き

副業向き

電力会社では、副業は禁止です。

許可を取ればできますが、実際に許可を取って副業している人は見たことがありません。

 

例外は家業で、しかも農業。

実家の田畑の世話をしている人は多いです。

 

そんな状況で、なぜ電力会社の魅力として「副業」を挙げるのか。

それは、楽なホワイト企業という特徴があるからです。

 

忙しい仕事をしている人が副業をするのは、とても難しいです。

疲れきって、それどころではありません。

 

これまで書いてきた通り、電力会社ならば、

  • 昼間は待ち時間だらけ
  • 頭を使わない仕事
  • 年功序列の評価

という環境。

体力を温存できる日が多いので、副業に向いています。

 

また、電力は頭を使わない仕事・成果に差がでない仕事ばかりです。

成長の感覚がなかったり、他社の同年代と能力差が開くのではという焦りが生まれやすいです。

副業に打ち込むことは、そんな焦りも解消してくれます。

 

副業をしても、確定申告で一工夫入れればバレません

そもそも副業禁止は違法なので、罪悪感を持つ必要もありません。

 

そのあたりの話については、記事を書きました。

まだ副業してないの?仕事中にばれない副業。副業禁止は違法です
仕事中にできる副業。仕事中の副業は自席ではきびしい。おすすめするのは、トイレでスマホを使って副業すること。絶対ばれない。半日分、副業に使える時間が増えます。Twitterだって、使い方次第で立派な副業になります。

ぜひ、読んでみてください。

 

電力会社の魅力

まとめます。

 

安定している

  1. 潰れない
  2. 平均を超える年収
  3. 年功序列
  4. 世間体

 

ホワイト企業

  1. 残業代はでる
  2. 休暇もとれる
  3. ボーナスがある
  4. 交通費もでる
  5. フレックス勤務
  6. 狭い勤務エリア

 

  1. 待ち時間が多い
  2. いらない会議
  3. 移動が多い
  4. 頭を使わない
  5. 質を落とせる
  6. 客は遠い存在
  7. 休日出勤が楽
  8. 冬がヒマ

 

転職・副業

  1. 地域重視の採用
  2. 電験で転職が有利に
  3. 副業向き

 

電力会社の各部門の仕事内容・忙しさについては、こちらの記事で書きました。

電力会社に就職して7年。各部門の給料、忙しさについて
理系で電力会社に就職して7年。自分の職場、知っている職場の仕事内容、環境、忙しさ、給料について書きます。水力系、変電系、制御所系など。各部門の一日のスケジュール例なども作りました。

 

魅力だけではない、メリット・デメリットについてはこちら。

辞めたい私が考える電力会社就職のメリット・デメリット
電力会社は勝ち組なのか?技術職として働く私が電力会社に就職するメリット・デメリットについて。働いてみないと分からない、社員ならではの情報を暴露。就職難易度・採用倍率についても書く。

ぜひ、読んでみてください。

 

  1. まいく より:

    記事読ませて頂きました。興味深かったです!

    私は就活生で電力会社をみています。そこで1点質問があります!

    電力会社の業務でプレッシャーを感じることはありますか?

    たしかに電力供給の仕事は人の生活に関わるライフラインの仕事です。

    ですがこの記事にある通り、大事なこと・ミスできないことは
    何重にもチェックをされると思います。

    そういう意味で、精神的に辛いことはないと信じてますが(プレッシャーという意味で)、
    合ってますでしょうか。

    よろしくお願いします。

    • ひつじ先輩 ひつじ先輩 より:

      コメントありがとうございます!

      >大事なこと・ミスできないことは何重にもチェックをされる
      そうですね、最低でも本人・上司・上司2のチェックが入ります。
      やばいミスは起こりづらい仕組みなので、そういう意味のプレッシャーはないです。

      「供給支障につながる仕事が嫌」を優先するならば、できるだけ客から遠い部署へいきましょう。
      発電→送電・変電→配電の順で客に近くなります。

      >電力会社の業務でプレッシャーを感じることはありますか?
      反面、別の意味でのプレッシャーはなくはないです。
      書類以外の仕事で、自分がミスると誰かに迷惑がかかるというシーンは結構あります。
      (明日○○を忘れると頼んでおいた業者さんが仕事を始められない、とか)

      まぁこれはどの業界でも共通でしょうし、電力の場合は迷惑がかかる相手がたいてい請負者か社内別部署です。
      こちらの意味のプレッシャーにおいても、ミス即客に迷惑→失注になりうるような業界よりも相当ラクだと言えます。

      ご参考になれば幸いです。

  2. すずき より:

    現役東電社員です。
    かれこれ10数年前から当社は個人の業績評定を取り入れており、半期毎に業績目標を作成して期末に評定され、給料と将来の退職金へのポイントが評価されます。震災前までは個人の業績評定により給料にも反映されていましたが、当時はまだ年功序列が強くあり、あまり業績評定は影響なかったのですが、震災後はボーナスはなくなり、給料も完全年俸制になり、個人の業績評定がそのまま給料に反映される事になったため、年功序列はほぼなくなりました。同い年でも管理職に昇進する人もいれば、めちゃランク低い人もいたり差が激しいですよ。実力と言うか、高い目標に対してのプロセスや達成度合、あとは評価の見せ方なんかも重要。プレゼン上手い人って向いてますよ。
    それと、楽とか頭必要ないとか酷いこと書かれてますが、それは部署によるよ。
    現場第一線は、当然、技術力と経験と想像力、判断力、折衝力が必要ですし、責任も伴います。でも一人で責任を負うという意味ではありませんよ。チームプレーですが、その中でも一人一人が話し合い切磋琢磨し合うのです。
    なんだがカッカイイことばかり欠きましたが、部署によります。腐ったやる気のない前例踏襲な職場もありますが、そのような職場は人間がダメになります。
    あと、当直(三交替勤務)、もお勧めしない。24時間勤務してもらい電力の安定供給や事故時の復旧に尽力してもらっており必要不可欠ではありますが、勤務している方には失礼だか、当直は死語とに責任がない。時間が来たら次の人へ引き継げばいいし、技術力の面では成長しない。でも、夜勤があるから給料は良い。
    技術力必要で給料は安い日勤と技術力はそれほど必要なく責任もなく、夜勤は辛いが給料高い当直をとるか?

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