こんにちは、ひつじ先輩です。
この記事では、会社に寝坊で遅刻したらどうなるか書きます。
会社に寝坊で遅刻しても、悪質なケースを除いてクビにはならないです。
社会人としての信用を失う以外のペナルティは、ほとんどないと言っていいでしょう。
わたし自身の経験や、法律はどうなのってあたりを書いていきます。
会社を寝坊したらクビ?
わたしは、モンスター社員7年目。
もちろん遅刻は何度もやっていますが、クビなんて言われたことはありません。
- 寝坊
- 早く行く日なのを忘れてる
- 電車に乗り遅れる
- 台風で電車が止まる
- 間違えて目的地の時刻表を見てた
理由はいろいろですが、分かった時点で電話で連絡しています。
あとはちょっと申し訳なさそうな顔で出社し、上司にちょっと小言を言われて終わりです。
フレックス制度がある会社だと、出社時間がずらされます。
書類・システム上、遅刻扱いの記録すら残らず、全く問題なしです。
むしろ台風で電車が止まったときなんかは、
今この駅にいる時間を出社扱いしてくださいよ
(金よこせ)
とゴネてみたことも。
しつこく言ったら、上司がキレた。
あきらめました。
わたしがここまで強気なのは、法律的にクビにならないと知っているからです。
会社に遅刻でクビはない
法律的にクビはない
たいていの就業規則では、遅刻は懲戒の事由となっています。
正当な理由なくしばしば欠勤、遅刻、早退したとき
(引用元:就業規則例)
つまり遅刻が多いと、懲戒解雇にできると書いています。
法律では、
解雇は、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、その権利を濫用したものとして、無効とする。(労働契約法16条)
となっています。
法律には、社内ルールよりも強い効力があります。
法律と社内ルールが食い違えば、法律が優先されます。
法律で「社会通念上相当である」場合以外は、クビは無効だと書いているのです。
つまり、誰でも「常識的に考えてクビが適当」と思うケースでないと、クビは認められません。
そこを理解している会社であれば、二回や三回遅刻したところで「クビだ」とは言ってきません。
会社は、クビにした社員が「不当解雇だ」と訴訟してくるのを避けたいのです。
たまに遅刻するくらいであれば、会社が社員をクビにするハードルは高いです。
遅刻だけによって、クビが「社会通念上相当である」と主張するのは難しいからです。
もちろん、
- 毎日遅刻している
- わざと遅刻している
といった悪質なケースだと裁判で負けるかもしれません。
また、訴訟されるリスクを理解しておらずにクビにしてくる会社もあるかもしれません。
リスクは0ではないので、基本的に仕事には遅刻しないようにしましょう。
クビが無効になった事例
会社が寝坊で遅刻した社員をクビにしたけれど、無効になった最高裁の事例です。
高知放送事件(中略)アナウンサーは2週間の間に2度も寝過ごしてニュース番組が中止されるという放送事故を2回も起こしていたのですが、その寝坊に関する複数の事情などを考慮して解雇という重い処分を下すことは権利の濫用であり無効と判断されています。
(引用元:寝坊で遅刻したことを理由に解雇された場合の対処法)
さらに上記の同じページでは、無効となった理由を挙げています。
- 悪意や故意による寝坊(遅刻)ではなかった
- 他の従業員等に起こしてもらう手はずになっていたのに起こしてもらえなかった
- 寝過ごした後に遅刻の被害を最小限に抑える努力をしていた
- 遅刻した時間がさほど長時間でない
- 会社側が事故発生の防止策をとっていなかった
遅刻による影響が大きいアナウンサーですら、2回の遅刻くらいではクビは無効です。
もし会社に実害のない遅刻であれば、クビは適当ではありません。
実害がある場合でも、遅刻時間を少なくすればクビのリスクはさらに下がるでしょう。
クビにならないのは当然
社会人として、遅刻はよくない。
それはそうなのですが、クビにならないのは当然です。
時間を守るのが重要だとすれば。
5分の遅刻と同じだけ、5分のサービス残業も糾弾されるべきです。
しかし、少なくとも日本企業の文化はそうなっていません。
仕事の時間が伸びる分にはルーズで、縮むとなるとナーバスな叱責が飛んできます。
労働者の権利は軽んじられ、会社の権利は尊重される歪んだ文化です。
その点、数回の遅刻ではクビにできない法律・判例はバランスのとれた当然のもの。
上司には叱られるかもしれませんが、クビはありえません。
気にしないようにしましょう。
職場に行きづらいなら、その日は仕事を休んでしまうのも手です。
よほどの業務がない日なら、体調不良でまず休めるでしょう。
医者に行く元気がなかったので、診断書とかはないですぅ~
有給は労働者の権利ですので、残数があればほとんどの場合は使えます。
「体調不良でも来い」と言ってくるような会社は、辞めてしまうのもありです。