こんにちは、ひつじ先輩です。
この記事では、maneoに投資していたら延滞が発生した件について書きます。
未だに、1円も回収されません。
この記事では、2018年11月に延滞発生した
という案件が、その後どうなったのか書きます。
変化がありしだい、追記もします。
maneoで延滞発生
maneoから延滞発生の連絡
1通目です。
2018年11月1日に受信。
タイトルからして、ギョッとしてしまいます。
この度、下記融資案件につきまして、2018年10月29日の約
定利息の未回収が発生いたしました。

ついにこの日が来てしまった。
延滞した案件の概要
わたしは11万円入れていました。
いずれも、maneoがC社にお金を貸し付け。
C社がCU社(実際の借り手)にお金を貸し付ける、という案件。
C社は、maneoのグループ会社です。
担保物件も設定された、比較的リスクが低いはずの案件でした。
経過・回収の見込み
2018年5月25日、不動産事業者CU社は、事業者C社に対し
、約定利息の支払いを行いませんでしたが、事業者C社は、担保不動産の任意売却や担保権の実行による回収を もってmaneo社に対する債務の全額を返済可能と判断しました 。そこで、事業者C社は、maneo社から事業者C社への融資はノ ンリコースローンであるものの、5月28日、6月28日、7月30日、8月28日、9月28日分 のmaneo社への利息の支払いを継続しつつ、担保不動産の任意 売却を試みました。
むずかしい書き方をされているので、3行で書くと、
- 借り手(CU社)からmaneoグループ会社(C社)への利息の支払いが滞った
- maneoグループ会社は、担保を売ればmaneoに借金が返せると思った
- maneoグループ会社は、借り手の代わりにmaneoへ利息を払った
ということです。
しかしながら、事業者C社は、任意売却に向けた活動の過程におい
て、すべての担保不動産の任意売却による売却代金をもってしてもma neo社への元利金全額を支払うことが困難であるとの認識に至り 、maneo社から事業者C社への融資はノンリコースローンである ことから、10月29日を期日とするmaneo社への利息の支払いを履行し ない意向をmaneo社に対して示しました。
こちらも3行で書くと、
- maneoグループ会社(C社)は、担保を売ろうとした
- 売っても、お金が足りないことに気付いた
- お金が回収できないので、maneoグループ会社はmaneoへの利息を止めた
ノンリコースローンというのは、
借り手は債務全額の返済責任を負わない。例えば、不動産を対象とした場合、返済の原資は対象となる不動産の産み出すキャッシュフローのみを返済原資に限定する(wikipedia)
という特約です。
つまりmaneoグループ会社は、担保を渡せばOK。
身銭を切って借金を返す必要は、ありません。
あとは、
- 担保不動産の売却をがんばります
- また、報告します
ということが書かれていました。
延滞発生した物件
担保物件のある川崎市へ、実際に行って取材された記事を見つけました。

川崎市麻生区の物件(引用元:東京商工リサーチ)

山奥・・・!
私鉄の最寄り駅から徒歩10分。山林の中腹にある診療所跡地だ。入口は閉ざされ、周囲は草木が生い茂り、物件の確認が難しい。近隣住民も「数年前から人の出入りがない。こんな山中の物件を買う人がいるのか」と話す。(引用元:東京商工リサーチ)
近隣住民のコメントがやばい。
調べるのが、ちょっとつらくなってきました・・・
maneo 延滞とその後
maneo 延滞とその後①
2通目です。
2018年11月6日に受信。
こちらは、ウェブサイトにはアップされていません。
へ投資した人にだけ送付されているようです。
本件融資の担保対象となる不動産(以下「本物件」)は、神奈川県
川崎市内の土地及び建物です。
maneo社が事業者C社への融資を審査した当時、本物件の購入を検討する事業者からの買取希望価格の提示がございました。
また、その買取希望価格に加えて不動産評価システムによる不動産評価も参考とした担保評価の提示を受けました。
これらを踏まえmaneo社は担保評価を行いました。
事業性評価といたしまして、不動産事業者CU社に対するスポンサー企業が融資審査当時には存在していました。
maneo社は、このスポンサー企業による事業期間中の資金支援も含めた期中の事業性についての事業者C社の審査結果等を踏まえた融資審査を実施した上で、事業 者C社への融資を実行いたしました。
maneo社としては、担保不動産は一般的には金融機関等から資金調達した上で購入することを必要とするであろう高額の価格帯で あるものの、当初に事業者C社から提示を受けた担保評価から一定の市場性、流 動性は見込めるものと判断し、事業者C社が同社のネットワークを活用して実施していた担保不動 産の売却による回収活動を支援してまいりました。
しかしながら、今夏からの急速な金融環境の変化などの影響で、上記での想定より流動性が低下しつつあり、融資金の元本が棄損する可能性が高まることとなりました。
現在、東京都内の大手不動産会社の系列企業が購入検討中であるほか、大手不動産仲介会社や不動産コンサルタント会社を通じ、複数の企業に検討を打診中でございますが、本日現在、具体的な契 約等には至っておりません。
こちらも3行で書くと、
- maneoとしては、担保の評価はしっかりやった
- でも、買い手が見つからない
- がんばって売るけど、多分元本毀損します
ということです。
ショック。
これは、maneo初の元本毀損になってしまうかも。

高く買ってくれる神が現れますように・・・
maneo 延滞とその後②
3通目です。
2018年11月14日に受信。
新しい情報はほとんどなかったですが、
なお、maneo社は対象不動産に対する競売の申立てを行ってお
ります。
という一文が。
競売は、
債権者が裁判所に対して申立てを行うと、その不動産を裁判所が売却する手続(Wikipedia)
です。
実際に競売にかけることになったら、当初の売値をかなり毀損しそうなイメージです。
その後、3ヶ月(4~7通目)は「物件売るために面談しました」とかそんな話でした。
maneo 延滞とその後③
8通目です。
2019年1月23日に受信。
1月9日以降につきましては、新たに医療福祉事業者に検討いただ
いております。
なお、本件売却活動とは別に、対象不動産に対する競売の申立てを行っており、開始決定通知書を受領いたしました。
というのが、新しい情報です。
競売の手続きが進んでいるようです。
競売だと、普通に売るよりは安くなってしまうのでしょうか。
それでも、何も回収できないよりはいいですね。
その後、5ヶ月(9~14通目)はまた「面談しました、予算すりあわせしました」とかそんな話。
maneo 延滞とその後④
15通目です。
2019年6月28日に受信。
ついに競売が始まるようです。
競売については7月3日が開札日、7月10日が売却許可決定
日となっており、競売の期日を踏まえて売却活動を継続して参りま した。(中略)回収手段として最も実現を見込めるのは、 従前及び現在の検討者による入札、もしくは、これまでに接点を持たなかった新たな検討者の入札参加 による競売での回収ということとなりました。

金は何割戻ってくるんだろう・・・
maneo 延滞とその後⑤
16通目です。
7月31日に受信。
前回ご報告いたしました競売につきましては、入札が無く不成立と
なり、特別売却についても不成立となりました。これを受け、競売手続き上は、再度の入札条件や開始日を決定して いくことになります。

売れへんのかい!!
maneo 延滞とその後⑥
17通目です。
9月30日に受信。
日程調整中にあった対象不動産の競売再手続きにつきまし
て、事業者C社は10月30日が入札開始日となった旨、通知を受 領いたしました。
競売は再トライするようです。
ダイレクトメールやテレコール、直接営業などの
手法を組み合わせて医療法人への販売促進を集中的に行う方針で調 整、準備にあたっています。
競売以外の方法も続けるようです。
maneo 延滞とその後⑦
18通目です。
10月29日に受信。
対象不動産の売却に向け、大手不動産仲介会社か
らの提案により医療法人へのダイレクトメールの送付及びテレコー ルを実施いたしましたが、現状において反響は得られておりません 。
競売しかないそうです。
maneo 延滞とその後⑧
19通目です。
今後当社及び事業者C社は、パルティール社の回収業務に協力し、
本件債権回収を図ってまいります。
債権回収は他社に委託されたようです。
10月30日から入札が開始された競売につきましては、落札者が
現れず不売という結果となりました。
これ以降は、競売手続き上において入札によらず購入者を募る特別売却という手続きに入ります。

売れなかったのか・・・
maneo 延滞とその後⑨
20通目です。
これ以降の特別売却の手続きにつき
ましても、入札者が現れず不売となりました。
これを受け再度の競売に向けた手続きに入る予定です。

どんだけ不人気なのよ・・・
maneo 延滞とその後⑩
更新をサボっていました。
もう何通目か不明ですが、最新の状況はこちらです。
2020年2月:競売期間入札、不売で終了
特別売却実施、不売につき終了
不動産事業者CUに対する貸金返還請求訴訟を提起
3月:勝訴判決が確定
4月:不動産事業者CUに対する債権者破産申立て
7月:裁判所から不動産事業者CUに対して破産開始決定を発出
つまり、物件が売れない。
競売・特別売却も、全部ダメ。
「債権者破産申立て」は、貸し手が借り手の破産を裁判所に申告することのようです。
破産手続開始の申立は、債権者でも可能である(中略)あまり一般的でないのは、(1)そもそも、破産手続開始の申立をしても、結局、「回収」という観点から見れば、申立をした債権者も、破産手続における配当にあずかれるだけ
つまり、「こいつ破産してます」と裁判所に言いつけてるイメージでしょうか。
物件を売って回収するのは、もう無理。
破産にともなう配当として、多少なりともお金が回収しよう。
という判断に見えます。
とはいえ、10億を超えるお金です。
今回我々がmaneoに投資したお金は回収不可能になった、と理解すべきかもしれません。
maneoで延滞まとめ
maneoで延滞発生
1通目。
3行で書くと、
- 借り手からの利息の支払いが滞った
- maneoのグループ会社は、担保を売ろうとしたが売れない
- 仮に売ってもお金が足りないので、利息の支払いが止まる
ということ。
延滞とその後
2通目。
3行で書くと、
- maneoとしては、担保の評価はしっかりやった
- でも買い手が見つからない
- がんばって売るけど、多分元本毀損します
ということ。
2年経っても、競売やっても、全然売れない。