こんにちは、ひつじ先輩です。
この記事では、スワップポイントの金利(利回り)計算方法を書きます。
スワップポイントを金利換算する式は、
です。
「入金額」のところを、「必要証拠金」とするページが多いですが、限りなく間違いに近いです。
それで計算された金利を実際に狙って取引すると、すぐロスカット。
大損します。
この記事では、現実的・よりローリスクな取引で得られる金利の計算方法を紹介します。
スワップポイント計算方法
金利を計算するためにまず、
- 1日分のスワップポイント
- 1年分のスワップポイント
を計算します。
スワップポイント計算(1日分)
です。
ドル円のスワップポイントが80円だったなら、
- 1万通貨保有で1日80円
- 10万通貨保有で1日800円
もらえます。
スワップポイントは、スワップカレンダーで確認できます。
こちらはクリック証券の、ドル円のスワップカレンダー。
買Swap(円)の列の一番下、最新の値を見ましょう。
これがドル円を1万通貨保有したときに、1日にもらえるスワップポイント。
このスワップカレンダーなら、79円です。
右側の列の「付与日数」が、1になっている日の値を使います。
「付与日数」が、3や4になっている日は休日分のスワップポイントが足されてます。
知りたいのは1日の値なので、この値は使いません。
スワップカレンダーでのスワップポイント確認については、こちらの記事で書きました。
ぜひ、読んでみてください。
スワップポイント計算(1年分)
です。
先ほど計算した1日にもらえるスワップポイントを、365倍すればOK。
1日にもらえているスワップポイントが800円だったのなら、
で、292,000円になります。
次は、このスワップポイント(1年分)を元に金利を計算する方法です。
スワップポイント金利計算
スワップポイントの金利計算
スワップポイントを金利換算する式は、
です。
これで1年に何%増えるか、分かります。
ドル円のスワップポイント80円で、10万通貨持つと1年で292,000円もらえる計算でした。
10万通貨を持つために、333万円を入金(レバレッジ約3倍)したら、
で、金利は約8.8%になります。
入金額を増やせば、金利は下がります。
入金額を減らせば、金利は上がります。
金利は、入金額によってまったく違う値になるのです。
通貨に対して一律には、計算できません。
必要証拠金はNG
としているサイトが多いです。
しかし必要証拠金は、取引するために最低限入金しなければならないお金。
必要証拠金のみを入金し、それに相当する外貨を買うとレバレッジ25倍。
リスク最大の取引です。
そんな金利を計算しても、意味がありません。
レバレッジ25倍の取引とは、4万円の入金でドル円を1万ドル買うような取引です。
クリック証券のロスカットシミュレータに、この条件を入力してみます。
100円で買った想定だと、97.959円でロスカットされます。
わずか2円下がると、ロスカットです。
2円くらいは、すぐ変動します。
運よく相場が上がるタイミングで買わない限り、数ヶ月待たずにロスカットです。
必要証拠金を使って金利を計算しても、最高レバレッジでの金利になります。
長期保有できないので、意味がありません。
レバレッジ3倍での金利
長期保有であれば、買うときのレバレッジはどんなに上げても3倍。
つまりレバレッジ3倍で計算される金利が、現実的な方法で最大の金利と言えるでしょう。
レバレッジ3倍で、1万通貨持ったときの金利・入金額を各通貨で計算すると以下になります。
スワポ(年) | 入金額 | 金利 | |
USD/JPY | 28,835円 | 357,733円 | 8.1% |
AUD/JPY | 8,030円 | 242,233円 | 3.3% |
NZD/JPY | 9,125円 | 225,600円 | 4.0% |
ZAR/JPY | 4,015円 | 23,800円 | 16.9% |
TRY/JPY | 21,900円 | 62,766円 | 34.9% |
スワップポイント計算ツール
スワップポイント・金利を計算するExcelツールを作りました。
- スワップポイント(円)
- 保有量(万通貨)
- 購入レート(円)
- 入金額(円)
を入力すると、
- スワップポイント(年)
- 金利
- レバレッジ
が計算されます。
①スワップポイント(円)は、1万通貨あたりの値を入力してください。
②購入レートは、現在のレート。
もしくは、買う予定のレートを入力してください。