こんにちは、ひつじ先輩です。
この記事では、スワップアービトラージ(サヤ取り)をやめた理由。
そして、やめるまでの投資記録を書きます。
2年間ほど、FXのスワップアービトラージをやりました。

為替リスクなし!これは奇跡の方法では!
と思っていたのですが、2018年4月でやめました。
プラスで終わることはできましたが、続けるのもきびしそうです。
スワップアービトラージ
FXのスワップアービトラージでは、1つの通貨を2つの口座で両建てします。
高スワップポイント口座で買い、低スワップポイント口座で同じだけ売るのです。
こうすることで、
だけの利益が、値動きのリスクを取らずに手に入ります。
FXアービトラージやめた
FXアービトラージをやめた
FXのスワップアービトラージをやめた理由は、
となり、ポジションを持つほど損をする状態が続いたためです。
3月のスワップ実績です。
わたしの使っていた2口座だと、10,000通貨あたり1日で、
で17円、損する状態になってしまいました。
手持ちの口座ではもう、TRYで利益が出る組み合わせがありません。
実は、NZD/JPYだと利益になる組み合わせもあります。
しかし、スワップアービトラージの実績は2年でわずか+3%でした。
通貨をTRYからNZDに変えても、大差はないでしょうしおすすめできません。
「ローリスクで2年で3%増やせる」のも悪くないですが、他に投資したいものもありました。
スワップアービトラージの資金は、そちらにまわすことにしました。
最新のスワップポイント投資については、こちらの記事で更新中。

ぜひ、読んでみてください。
FXアービトラージのリスク
FXのスワップアービトラージをやめた理由は、利益が減ったこと以外にもあります。
それは、やってみて対処のむずかしいリスクに気付いたことです。
もっとも大きいリスクとしては、買い口座・売り口座が同時に決済されない恐れがあります。
片方のポジだけ残ってしまうと、リスク通貨をハイレバレッジで持っているのと同じです。
スワップアービトラージのリスクと対策については、こちらの記事で書きました。

FXのサヤ取りは違法?
アービトラージ(サヤ取り)は、なんとなく正攻法ではないイメージな手法。
「違法なのでは」と心配になるかもしれませんが、そこは問題ありません。
海外FX業者の一部が、利用規約で禁止しているくらいです。
国内業者で禁止しているところは、私が知るかぎりありません。
もし違法なのなら、すべての業者で禁止されているはずです。
また業者間アービトラージでは、業者同士が顧客情報を共有しない限りばれることもありません。
そもそも、サヤ取り(裁定取引)は市場にとってはプラスとなる行為です。
裁定取引は、その取引を積極的に行う市場参加者が増えるほど、市場の歪みが短時間で解消される方向にはたらくため、適正な価格形成に役立っている
引用元:裁定取引/アービトラージ(日興証券)
上記は価格についての説明ですが、スワップポイントのサヤ取りについても同じです。
サヤ取りが成立するのは、スワップポイントのレートに歪みがあるため。
サヤ取りを行う人が多くなれば、歪みは解消されます。
極端な話をすれば、すべての業者のスワップポイントが同じになります。
FX業者にとっては自由度が減って嬉しくないですが、より健全な市場になると言えます。
FXアービトラージ記録
前半は、

アービトラージ最高!
という内容になっていますが、古い情報です。
2019年現在は、おすすめしません。
スワップアービトラージ2016
2月
先月、スワップポイントアービトラージを始めました。
今は、スプレッドやポジ取得時の売買レート差によるマイナスを取り返したところ。
ここからは利益が出ます。
イスラム教徒向けのスワップフリー口座も検討しましたが、リスクが高そうなので見送り。
3月
プラス2,000円といったところでした。
しかし、追加しようとして、売り口座で買いポジを持ってしまう凡ミス…。
スプレッドで利益がほとんど飛びました…。
4月
アービトラージは再びプラテンです!
年利5%ほど期待できそうです。
5月
ポジションを追加、3枚両建です。
6月
ポンド、ユーロにつられてトルコリラも暴落。
アービトラージは決済となりました。
こんな相場でもプラスマイナス0に持っていけるリスクヘッジ。
アービトラージの素晴らしさが身にしみました。
今回の取引は、為替差益が両建てなので0。
スワップポイントは+6,000円ほどで取引を終えました。
エントリーからイグジットまでの期間が短くなってしまいました。
結果、利益に対してスプレッドが高くなってしまったのが反省点です。
次回は、更に21万円を入金します。
レバを下げ、4枚両建てで再エントリーです。
7月
4枚両建てで、再エントリーしました。
スプレッド分は稼ぎ終わって、プラマイ0です。
8月
アービトラージは、6月末にエントリーした分がプラ転。
買い口座、売り口座のスワップポイントの差が拡大しています。
年利を計算したところ10%を超えていました。
9月
アービトラージは、順調に利益が上がっています。
買い口座、売り口座のスワップポイントの差は縮小しました。
年利は10%超えを維持。
資金追加は、もう一度決済されるまで様子見です。
決済時に確定する損益で、もう一度年利を計算します。
10月
アービトラージは、利益を伸ばしています。
買い口座、売り口座のスワップポイントの差はせばまってます。
10月のデータから計算した年利は、7%くらいでした。
9月の年利は12%だったので、変動が激しいです。
TRY/JPYのレートは、下をめざしています。
下の決済ラインまでは1.5円程度。
流れが反転すれば、さらにホールドし利益を伸ばします。
決済まで行くなら、80万円資金を増やして再エントリーです。
11月
大統領が決まったあとの下げで、決済。
今回の利益は約15,000円です。
原資が70万円ですから、4ヶ月で2%増えたことになります。
年利に換算すると6%です。
これだけの利益が、ローリスクで得られます。
最高すぎるので、83万円追加入金しました。
TRY/JPY、9枚の両建てになります。
12月
アービトラージは、スプレッド+手数料をだいたい取りもどしたところ。
あと、10日もすればプラテンします。
スワップアービトラージ2017
1月
買い口座に使っていたヒロセ通商が、スワップ定額をやめてしまいました。
買いポジをすべて決済し、FXプライムGMOに引っ越しました。
ただ、1月のスワップ実績をみると、それでもヒロセの方が高い・・・
ヒロセの必要証拠金が高いことをふまえても、早計だったかもしれません。
数ヶ月は様子をみて、ヒロセの方が有利であれば元に戻します。
アービトラージのリスクは、OCO注文で同時に決済で対策しています。
しかし、それ以外に、「入金で延命」もありだと気づきました。
両建てを持ちつづければ、どちらかの口座では損がふくらみます。
ここで、損失口座に入金すれば両方の口座でOCOの幅を広げられます。
メリットは、一度もったポジが長持ちすることになり、利益が貯めやすいこと。
デメリットは、ポジ量に対する原資がふえ、年利は下がることです。
2月
ヒロセ通商が必要証拠金を改定しました。
TRY/JPYが1枚あたり6万円から3万円に下がりました。
そこで、今使っているFXプライムとヒロセをくらべてみました。
半分という大きな値下げですが、結果はFXプライムのほうがいいです。
理由は、スワップが同じくらいであること。
そして、半額でもヒロセの証拠金は高すぎることです。
FXプライムでは、1枚あたりの証拠金が13200円です。
改定後のヒロセの半分以下です。
3月
TRY/JPYは、相変わらず下がっていっています。
OCOの下限は、24円。
あと5円ほど余裕がありますが、一旦上がって欲しいです。
4月
TRY/JPYは、調整っぽいですが上げました。
決済されずに持ちつづけるほど、利益が増えます。
5月
TRY/JPYは、30超えたところでレンジのようです。
決済されずに持ちつづけるほど、利益がふえます。
アービトラージ的には、いい値動きです。
ただ、買い口座、売り口座のスワップポイントの差が小さくなりました。
利益が出にくい状況です。
6月
TRY/JPYは、引きつづきレンジです。
先月は、買い口座・売り口座のスワップポイントの差は大きくなりました。
スワップポイントの差から計算している年利も、大きくなりました。
年利は、なかなか安定しないので注意してみていきます。
7月
先月は、スワップポイントの差が小さかったです。
1万TRYを両建てで、利益5円はなかなかシビア。
8月
先月は、スワップポイントの差が大きくなりました。
1万TRYを両建てで、30円くらい利益になります。
スワップ益の合計で見ると儲かってなく見えますが、これで順調です。
自分の口座では、買い口座のスワップポイントがすぐ残高に反映されません。
売り口座のスワップポイントだけ、すぐ反映されます。
買い口座のスワップポイントは、ちゃんと貯まってます。
これは、両建てをはずしたときに残高に反映されます。
9月
買い口座、売り口座間のスワップポイントの差が安定しません。
9万TRYを両建てで、1日68円くらい利益になりました。
10月
11月
今月は、買い口座・売り口座間のスワップがマイナスでした。
買い口座のスワップより、売り口座のマイナススワップが大きかったです。
9万通貨を両建てすると、月に18円損する状況です。
先月は、558円損した計算になります。
この状況が続くようなら、一旦決済します。
12月
今月は、買い口座、売り口座間のスワップは+11円。
9万通貨を両建てなので、月に3,000円ほどプラスになりました。
スワップアービトラージ2018
1月
トルコリラ(TRY)を両建て。
スワップの大きい口座で買い。
スワップの小さい口座で売り。
こうすると、
となるので、変動リスク0で小銭が稼げます。
2月
TRY/JPYは下げ。
両建てなので、値動きの影響はありません。
ただ、スワップが逆転してしまっています。
になり、持つほど損をします。
これが続くようなら、他で
となる口座を探さないといけません。
3月
今月も、スワップが逆転。
になり、持つほど損をします。
年利にして、6%ほどマイナスです。
これはもう、決済します。
4月
TRY/JPYのスワップアービトラージをやめました。
現在はアービトラージではない、普通のスワップポイント投資を実践中です。
成績は、この記事で書いています。

ぜひ、読んでみてください。