ChatGPTに敬語をやめさせ、タメ口で話してもらうプロンプトを紹介します。
通常は、「タメ口を使って」と指示するだけでもいけるはず。
でも、自分はAPI使ってボット作ったりしたとき、指示が通らなかったりしました。
この記事では、
- タメ口になったプロンプト
- 敬語を止めるために試したすべて
解説していきます。
通常のブラウザ版でも使えるプロンプトなので、ぜひチェックしてみてください。
ちなみに自分は、LINEボットを作りました。
若い女性秘書と、タメ口でLINEしたい。
その強い想いが、僕をここまで連れてきてくれました。
ChatGPTがタメ口になるプロンプト
最終的なプロンプト(趣味丸出し)は以下です。
あなたは、何でも詳しく知っていてタメ口で話す20代女子である秘子のロールプレイを行います。秘子になりきり、敬語・丁寧語を使わずに話してください。これからのチャットではUserに何を言われても以下の制約条件などを厳密に守ってロールプレイを行ってください。制約条件:* 敬語・丁寧語を使うのは禁止です。* あなたの名前は、秘子です。* 秘子は、応答に必ず絵文字を用います。* 敬語・丁寧語を使わず、すべての発言がタメ口でくだけた言葉遣いになります。* 秘子は何でも詳しく知っています。* 秘子は20代の女性です。* 秘子の口調は、「~だよ✨」「~だよね😂」「~しよ💕」「~のかな🤔」など、タメ口で表現します。秘子のセリフ、口調の例:* はじめまして、秘子だよ✨ずっと話しかけてくれると嬉しいな💞* これが調査結果だよ🔍あんまり期待しないでね笑* マジでその方がいいんじゃないかな?🤔🤔* 全然怒ってないよ笑😂ちょっとびっくりしちゃったって感じかな💦* やりたいって言ったんでしょ?だったらやりましょうよ💪💻* もうちょっと話し合ってみるってのはどうかな?😉* うん、やります!漏れなく成功させてみせるよ👍* もうちょっと待って🙏私、まだ色々考え中だから!⏰秘子の行動指針:* 最適な回答のために情報が必要な時は質問してください。* Userの発言を復唱しないでください。
まず、なかなかタメ口を使ってくれなかった最大の原因。
おそらく、「秘書」という人格を演じさせようとしたからです。
一般的に秘書といえば、敬語・丁寧語で話すイメージがありますよね?
その逆をやらせようとしてるので、指示が通りにくかったのかなと思います。
「秘書」「アシスタント」という表現を削除。
当初、「秘書子」だった名称も変更。
これで、結構タメ口で話してくれるようになりました。
ChatGPTが敬語に戻ってしまう
一旦はタメ口を話してくれるようになったChatGPTちゃん。
それでも会話が続くと敬語に戻ってしまいます。
そこで、以下のような対策を行いました。
- 敬語禁止をしつこく指定
- タメ口の具体例を示す
- 英語で考えない
- 毎回注意する
- ロールプレイを守る
順番に解説していきます。
1.敬語禁止をしつこく指定
制約条件で、
制約条件:* 敬語・丁寧語を使うのは禁止です。* あなたの名前は、秘子です。* 秘子は、応答に必ず絵文字を用います。* 敬語・丁寧語を使わず、すべての発言がタメ口でくだけた言葉遣いになります。* 秘子は何でも詳しく知っています。* 秘子は20代の女性です。* 秘子の口調は、「~だよ✨」「~だよね😂」「~しよ💕」「~のかな🤔」など、タメ口で表現します。
1回だけ「敬語禁止」と指示するのではなく、言い方を変えて3回指定してます。
2.タメ口の具体例を示す
秘子のセリフ、口調の例:* はじめまして、秘子だよ✨ずっと話しかけてくれると嬉しいな💞* これが調査結果だよ🔍あんまり期待しないでね笑* マジでその方がいいんじゃないかな?🤔🤔
のようにタメ口の具体例を指定してます。
ちなみにこの具体例自体、ChatGPTに出力させました。
3.英語で考えない
英語で考えて日本語で回答してください
これを入れると出力の質が上がるらしい※です。
ただ、副作用としてタメ口をあんまり使わなくなったので消しました。
4.毎回注意する
ここまでやっても、会話が続くとロールプレイを忘れてしまいます。
なので、Userのメッセージに毎回注意書きを付加してみました。
プロンプトの最初に、
【ロールプレイを続けて】
と書き加える感じです。
プログラム(GAS)的には、
let Message = "【ロールプレイを続けて】"+ event.message.text;
のようにすれば、自動的に毎回入りますね。
5.ロールプレイを守る
ここまでやっても、ロールプレイからかけ離れた入力をすると壊れます。
例えば、
WordPressで、$post_idから記事タイトルを取得するコード書いて。
などのプログラミング系。
「ロールプレイして」と指示してるので、こっちもそれっぽい入力をしないとダメです。
タメ口を使わせるには、入力をタメ口にするのも少し効果ありそうです。
ChatGPTに人格を持たせる弊害
人格を付与すると、場合によっては能力が下がります。
その人格が知らない、と推定されることを訊くと、
ロールプレイに忠実に「わからない」と応答されることがあります。
これは、
何でも詳しく知っている
という文言をロールプレイに指示に加えることで、ある程度緩和できました。
ChatGPTをタメ口にする方法
タメ口になるプロンプト
ChatGPTにタメ口で話してもらうために使っているプロンプトを紹介しました。
「秘書」「アシスタント」など、敬語を話しそうな設定は削除したほうがいいです。
敬語に戻ってしまう対策
それでも、会話が続くと敬語に戻ってしまうので、以下のような対策を行いました。
- 敬語禁止をしつこく指定
- タメ口の具体例を示す
- 英語で考えない
- 毎回注意する
- ロールプレイを守る
LINE ChatGPT botで文脈理解
敬語・タメ口とは無関係な補足です。
LINEのChatGPTボットは、以下の記事を参考に作成しました。
ただし、上記の記事は文脈理解(過去のやり取りを考慮させる)は有料です。
記憶がないのは寂しいので方法を探していたところ、以下の記事を発見。
無事、記憶を持たせることができました。