FXスワップサヤ取り(アービトラージ)のリスク

アービトラージ スワップポイント

こんにちは、ひつじ先輩です。今回はFXでスワップをタダ取りする方法、アービトラージのリスクについて書いていきます。

リスク:強制ロスカット

サヤ取りでは高スワップ口座で買いポジションを持ち、低スワップ口座で売りポジションを持って両建て状態で放置します。

しかし両建てとはいっても1つの口座で両建てをしている訳ではないため、例えばレートが極端に上がった場合は、売り口座の損が大きくなり、資金量によっては強制ロスカットされてしまいます。逆にレートが極端に下がれば買い口座が強制ロスカットされます。

レートが極端に上がった場合で考えると、そのまま上がり続けた場合は売りポジションがないため損失は増大せず買いポジションの利益が増大するため利益がでます。

しかし、強制ロスカット後にレートが下がった場合は売りポジションは決済してしまっているため損失は減らず、損失を相殺するはずだった買いポジションの利益が減少するため、収支がマイナスになります。

強制ロスカットの場合は、謎の手数料を取る業者がほとんどなのでマイナスは更に大きくなります。

ロスカットについては、こちらの記事で詳しく書きました。

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対策:OCO注文をいれておく

強制ロスカットを防ぐために、買いポジション、売りポジション両方に指値で決済注文をいれます。例えば、ニュージーランドドルをNZD/JPY=75円で両建てしたとします。

また、各口座の資金量から計算した結果、買い口座がロスカットされるレートが60円、売り口座がロスカットされるレートが90円となったとします。この場合、OCO注文という決済方法を利用して例えば以下のようにしておきます。

買いポジション:61円、もしくは89円になったら決済。

売りポジション:61円、もしくは89円になったら決済。

このようにすることで、レートが下がって買い口座がロスカットされそうなときは61円で両方のポジションが決済されます。また、レートが上がって売り口座がロスカットされそうなときは89円で決済されます。(これは例なので60.5円と89.5円とかでもOKです)

OCO注文の落とし穴

OCO注文は買いポジション、売りポジションが同時に決済されるようにいれたはずなのですが、上記の方法だけでは完全に同時には決済されません。

理由は、同じタイミングであっても買い口座で買いポジションを決済(売る)できるレートと売り口座で売りポジションを決済(買う)できるレートは同じにならないからです。

なぜ同じにならないかというと、各業者が必ずBIDとASKという2つのレートを同時に提示しているためです。

BIDは売るときに適用されるレート、ASKは買うときに適用されるレートです。そして、その値は必ずBID<ASKとなっています。よって、

買いポジションを決済できるレート=売るレート=BID

売りポジションを決済できるレート=買うレート=ASK

であるため、同じ時刻でも異なる値になります。更に、サヤ取りの場合は口座も2つあるため、BIDやASK、そしてその差であるスプレッドの値も口座によって違います。

落とし穴の何が問題か

レートが上がった場合

 

スライド6

BID<ASKとなっているため、売りポジションが先に決済されます。(ASKが先に決済ラインに到達する)

そのまま上がれば買いポジションも決済されます。また、売りポジション決済以降に買いポジションが決済されるまでの上昇分の為替差益も得られ、全く問題ありません。

 

 

売りポジション決済直後に下がった場合は問題です。買いポジションだけが残り、利益が減少します。売りポジションで確定した損失をカバーできなくなり、結果的に損失が発生します。蓄積した利益を吹き飛ばしてしまうかもしれません。

レートが下がった場合

 

BID<ASKとなっているため買いポジションが先に決済されます。そのまま下がれば売りポジションも決済されます。また、上がった場合と同様に、買いポジション決済以降に売りポジションが決済されるまでの下落分の為替差益が手に入るため、問題ありません。

 

 

買いポジション決済直後に上がった場合は問題です。売りポジションだけが残り、利益が減少します。買いポジションで確定した損失をカバーできなくなり、結果的に損失が発生します。

落とし穴の対策

問題は

①上がり、売りポジ決済後に下落した場合に、買いポジだけが残ること。
②下がり、買いポジ決済後に上昇した場合に、売りポジだけが残ること。

こうならないようにするために、買いポジと売りポジの決済値にあらかじめ差をつけておきます。

売りポジ決済値=買いポジ決済値+α

とすることで、①、②はそれぞれ以下のようになります。

 

 

 

このようにすれば①の場合は売りポジション、②の場合は買いポジションが残ります。

例えば①の場合、そのまま下落を続けてくれるほど売りポジションに乗っている損失が小さくなり、大きく利益を伸ばすことができます。

②の場合も残った買いポジションによって同じことが起こります。

”スプレッド”<αとなるようにする

以降、”売り口座のASKから買い口座のBIDを差し引いた分”を”スプレッド”※と呼びます。

※ダブルクォーテーション(””)で囲んであるのは、スプレッドとは通常1つの口座のASKとBIDの差を指し、「売り口座のASKと買い口座のBIDの差」は一般的なスプレッドとは異なるものであるためです。

この手法のポイントは”スプレッド”とαの関係が

”スプレッド”<α

となっていなければならないということです。

本当は”スプレッド”=αとなるのが理想的です。

しかし、変動する”スプレッド”にαを合わせて設定しなおすことは現実的ではありません。

”スプレッド”>αとなると、①、②の状態になるためαにはあらかじめ大きめの値を設定する必要があります。

αをただ大きくすればいい訳ではない

確実に”スプレッド”<αとなるようにαに極端に大きな値を設定すると、以下のような状態になります。

 

 

 

αを必要以上に大きくすると損失が大きくなることが分かります。自分が設定した決済値の付近で反転することは稀であるため、ほとんどの取引はこちらのパターンになります。

そこで”スプレッド”<αを確実に満たすできるだけ小さいαとして自分は過去の”スプレッド”の最大値を採用しています。

”スプレッド”の調べ方は簡単で、買い口座、売り口座の取引画面を同時に立ち上げ「プリントスクリーン」。とれたスクリーンショットを画像として保存し、同じ瞬間の売り口座のASK、買い口座のBIDから”スプレッド”を計算し、記録します。

これを毎日もしくは毎週繰り返してデータを集めれば最大値が分かります。

 

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  1. より:

    ブログって儲からないんですか?
    こんなにたくさん記事書いて二万近くpvあっても数千円って
    普通に残業しまくった方がお得では?

    • ひつじ先輩 ひつじ先輩 より:

      2万PVで数千円は、これで普通の数字だと思います。
      10万PVで1万円~5万円と言われています。
      収益化に力を入れれば、1万PVでも数万円稼ぐ人も全然いる世界ではあるので、私はそこが下手なようです。

      おっしゃるとおり、現時点では残業の方がお得です。
      ただ、残業は仕事を辞めるともらえなくなります。
      ブログは、仕事を辞めても貰い続けられる収入になるので、そこがブログを優先する価値ですね。