FXスワップサヤ取りは大損リスクも。単にOCO放置はダメです

FXスワップサヤ取りは大損リスクも。単にOCO放置はダメです サヤ取り

こんにちは、ひつじ先輩です。

今回はFXスワップポイントのサヤ取り(アービトラージ)リスクについて書きます。

 

サヤ取りは、

  • リスクゼロ!
  • 確実に稼げる!

などと紹介されがちですが、リスクがないワケではありません。

 

2つの口座で両建てするだけの、カンタンな手法。

でも実は、分かりづらい落とし穴があります。

 

わたしは2016年1月~2018年3月までサヤ取りしていましたが、現在はやめています。

理由については、こちらの記事で書きましたがスワップポイントが下がったからです。

 

スワップポイントが高くなれば、また儲けられるかもしれません。

今のところは、参考までに読んでいっていただければ幸いです。

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スワップサヤ取りのリスク

FXスワップポイントサヤ取り

サヤ取りでは、

  • 高スワップポイントの口座で買いポジション
  • 低スワップポイントの口座で売りポジション

を、両建て状態で放置します。

 

同じ数量を両建てするため、レートが上がろうが下がろうが損得がない状態。

つまり値動きのリスクが打ち消しています。

 

FXスワップサヤ取りのリスク

両建てとはいっても、1つの口座で両建てをしている訳ではありません。

 

レートが極端に上がれば、売り口座の損が大きくなりすぎて強制ロスカットされます。

逆にレートが極端に下がれば、買い口座が強制ロスカットされます。

 

サヤ取りでは、両建てによって価格変動リスクを打ち消しています。

 

片方の口座だけロスカットされると、シンプルにポジションを持っているのと同じです。

それもトルコリラなどのリスク通貨を、ハイレバレッジで

 

レートが、極端に上がったときを例に考えます。

 

ある程度上がったところで、売りポジションは強制決済。

この時点で売り口座では損が確定しますが、買い口座は同額の含み益になります。

 

このまま上がり続けた場合は利益が増えて最高ですが、問題はこのあとに下がった場合。

残っているのは買いポジションだけなので、含み損が減っていきます。

 

気付いて決済したときには手遅れ、売り口座で出た損を打ち消せない。

収支はマイナスになります。

 

さらに、強制ロスカットでは謎の手数料を取る業者がほとんど。

マイナスは、更に大きくなります。

 

ロスカットについては、こちらの記事で詳しく書きました。

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ぜひ、読んでみてください。

 

FXサヤ取り 失敗する方法

OCOして放置

  • 買いポジションだけ残る
  • 売りポジションだけ残る

というのが問題なので、両方に指値で決済注文をいれます。

これで強制ロスカットを防ぎ、同時に決済されるように設定しておきます。

 

例えば、ニュージーランドドルをNZD/JPY=75円で両建てしたとします。

各口座の資金量から計算した結果、

  • 買い口座がロスカットされるレートが60円
  • 売り口座がロスカットされるレートが90円

となったとしたら、OCO注文は以下のようにしておきます。

 

  • 買いポジション:61円、もしくは89円になったら決済
  • 売りポジション:61円、もしくは89円になったら決済

 

これで、レートが下がったときは61円で両方のポジションが決済。

また、レートが上がったときは89円で両方が決済されます。

数字は例。60.5円と89.5円とかでもOK

 

大ざっぱなリスク対策としてこれでいいです。

しかし実はこれは、カンペキな方法ではありません。

次の段落では、この方法の欠点について書きます。

 

OCOの落とし穴

OCO注文は買いポジション、売りポジションが同時に決済されるようにいれたはず。

でも実際にはこの方法だけでは、完全に同時には決済されません。

 

理由は、同じタイミングであっても

  • 買い口座で買いポジションを決済(売る)できるレート
  • 売り口座で売りポジションを決済(買う)できるレート

は同じにならないからです。

 

各業者は必ず、BIDとASKという2つのレートを同時に提示しています。

  • BID:売るときに適用されるレート
  • ASK:買うときに適用されるレート

です。

 

そして、その値は必ず

BID<ASK

となっています。

 

さらにサヤ取りでは、口座を2つ使います。

BIDやASKの値は、口座によってちがいます。

 

FXサヤ取りの失敗パターン

OCO注文を入れているのに、サヤ取りに失敗するパターンは以下の2つです。

  1. レートが上がる→売りポジのみ決済される→レートが下がる
  2. レートが下がる→買いポジのみ決済される→レートが上がる

 

買い・売りポジションに同じレートで決済を入れたはずなのに、なぜこうなるのか。

図を交えて説明していきます。

 

1.レートが上がった場合

まずは、上がっても失敗しないパターン。

レートが上がっても、上がりつづければ問題ありません。

スライド6

 

BID<ASK

となっているため、売りポジションが先に決済されます。

ASKが先に決済ラインに到達する

 

そのまま上がれば、買いポジションも決済されます。

また売りポジションが決済されたあとに、買いポジションが決済されるまでの値動きも利益に。

 

 

売りポジションが決済された直後に下がると、失敗します。

  • ASKは決済値まで上がり、売りポジションは決済
  • BIDは決済値まで上がらず、買いポジションは決済されない

というパターン。

 

買いポジションだけが残り、利益が減少します。

 

売りポジションで確定した損失をカバーできなくなり、収支はマイナスになります。

スワップポイントで貯めた利益は、なくなってしまうでしょう。

 

2.レートが下がった場合

上がってから下がったパターンと、仕組みはまったく同じ。

読み飛ばしてもOKです。

 

まずは、下がっても失敗しないパターン。

レートが下がっても、下がりつづければ問題ありません。

 

BID<ASK

となっているため、買いポジションが先に決済されます。

BIDが先に決済ラインに到達する

 

そのまま下がれば、売りポジションも決済されます。

また買いポジションが決済されたあとに、売りポジションが決済されるまでの値動きも利益に。

 

買いポジションが決済された直後に上がると、失敗します。

  • BIDは決済値まで下がり、買いポジションは決済
  • ASKは決済値まで下がらず、売りポジションは決済されない

というパターン。

 

売りポジションだけが残り、利益が減少します。

 

買いポジションで確定した損失をカバーできなくなり、収支はマイナスになります。

スワップポイントで貯めた利益は、なくなってしまうでしょう。

 

FXサヤ取りのリスク対策

リスク対策:決済値に差を

サヤ取りに失敗するパターンは以下の2つでした。

  1. レートが上がる→売りポジのみ決済される→レートが下がる
  2. レートが下がる→買いポジのも決済される→レートが上がる

 

こうならないようにするために、買いポジと売りポジの決済値にあらかじめ差をつけます。

売りポジ決済値=買いポジ決済値+α

とすることで、上記2つの失敗パターンは以下のようになります。

 

1.レートが上がった場合

売りポジションが先に決済されてしまう、というのが失敗原因でした。

売りポジションの決済値をα分だけ高くすることで、買いポジションが先に決済されます。

 

売りポジションだけが残るので、そのまま下落を続けてくれれば売りポジの損失は減ります。

最終的な収支は、大きく伸びることになります。

 

2.レートが上がった場合

買いポジションが先に決済されてしまう、というのが失敗原因でした。

売りポジションの決済値をα分だけ高くすることで、売りポジションが先に決済されます。

 

買いポジションだけが残るので、そのまま上昇を続けてくれれば買いポジの損失は減ります。

最終的な収支は、大きく伸びることになります。

 

差α>”スプレッド”にする

ここからは、

売り口座のASKー買い口座のBID=”スプレッド” ※

とします。

※通常スプレッドとは1つの口座のASKとBIDの差を指す。「売り口座のASKと買い口座のBIDの差」は一般的なスプレッドとはちがうため、ダブルクォーテーション(””)で囲む。

 

上記の状態を作るためには、”スプレッド”とαの関係が

”スプレッド”α

となっていなければなりません。

 

”スプレッド”α

なら常に買い・売り口座で同時に決済となり、理想的です。

しかし変動する”スプレッド”に合わせて、αを設定しなおすことは現実的ではありません。

 

確実に、

”スプレッド”<α

とするため、αにはあらかじめ大きめの値を設定します。

 

αを見つける方法

ただ大きくすると失敗する

確実に

”スプレッド”<α

となるようにαに極端に大きな値を設定すると、以下のような状態になります。

 

買いポジションが決済されたあと、売りポジションが決済されるまでの値動きの分だけ損します。

 

売りポジションが決済されたあと、買いポジションが決済されるまでの値動きの分だけ損します。

 

αを大きくしすぎると、損失が大きくなります。

 

自分が設定した決済値の付近で値動きが反転することは、ほとんどありません。

ほとんどの取引は、上がりつづける・下がりつづけるパターンになります。

 

αを見つける方法

”スプレッド”<α

を確実に満たす最小のαとして、過去の”スプレッド”の最大値を採用します。

 

今現在の”スプレッド”は、

  1. 買い口座、売り口座の取引画面を同時に立ちあげ
  2. スクリーンショットを画像として保存
  3. 売り口座のASKから買い口座のBIDを引く

ことで計算できます。

これを毎日もしくは毎週繰り返し、データを集めれば最大値が分かります。

 

FXサヤ取りリスクまとめ

FXスワップサヤ取りのリスク

レートが極端に上がった場合、売り口座の損が大きくなりすぎて強制ロスカット。

逆に、レートが極端に下がれば買い口座が強制ロスカット。

 

片方の口座だけロスカットされると、リスク通貨をハイレバレッジで持っているのと同じ。

 

FXサヤ取り 失敗する方法

  • 買いポジションだけ残る
  • 売りポジションだけ残る

というのが問題。

 

以下のように、OCO注文を入れる。

  • 買いポジション:61円、もしくは89円になったら決済
  • 売りポジション:61円、もしくは89円になったら決済

大ざっぱなリスク対策としてこれでOKだが、カンペキな方法ではない。

 

理由は、同じ時刻であっても

  • 買い口座で買いポジションを決済(売る)できるレート
  • 売り口座で売りポジションを決済(買う)できるレート

は同じにならないため。

 

FXサヤ取りのリスク対策

買いポジと売りポジの決済値に、あらかじめ差をつける。

売りポジ決済値=買いポジ決済値+α

 

αは、

”スプレッド”<α

となるようにする。

これを確実に満たす最小のαとして、過去の”スプレッド”の最大値が採用できる。

”スプレッド”=売り口座のASKー買い口座のBID

 

FXのスワップポイントサヤ取りをやめた理由について、こちらの記事で書きました。

2018年 スワップアービトラージをやめました
2年前から、FXスワップアービトラージをやってきました。「為替リスクなし!これは奇跡の方法では!」と思っていたのですが、実績は2年でわずか+3%。スワップアービトラージはあきらめて、決済・出金しました。

ぜひ、読んでみてください。

 

  1. より:

    ブログって儲からないんですか?
    こんなにたくさん記事書いて二万近くpvあっても数千円って
    普通に残業しまくった方がお得では?

    • ひつじ先輩 ひつじ先輩 より:

      2万PVで数千円は、これで普通の数字だと思います。
      10万PVで1万円~5万円と言われています。
      収益化に力を入れれば、1万PVでも数万円稼ぐ人も全然いる世界ではあるので、私はそこが下手なようです。

      おっしゃるとおり、現時点では残業の方がお得です。
      ただ、残業は仕事を辞めるともらえなくなります。
      ブログは、仕事を辞めても貰い続けられる収入になるので、そこがブログを優先する価値ですね。

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